主人公は公園で遊ぶ幼い子ども。砂場に枝で絵を描いています。これくらいの頃、誰しも思ったことがあるのではないでしょうか。「この絵が動いたらいいのに」——。この作品が叶えてくれます。砂に描いた魚は元気に泳ぎ、砂は波打ちます。しかしこの夢、叶えないほうがいいかもしれません。だって——。理由はぜひご自身の目でご確認ください。できれば夜中に。めちゃくちゃ怖いんです、どなたか本当、夜中に読んでください……!私この1時半過ぎからどうしたらいいですか……⁉︎
砂場に描いた絵。それらが動き出す。子供の頃に多くの人がやったであろう空想…それが「あしをかいて」の一言で一変する。楽しげな空想が、恐ろしい予感に…
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(401文字)
メルヘンは美しくも、恐ろしくもある。砂場を泳ぐ魚たちの姿は想像するだけで楽しく、うっとりしてしていた……「□ □ □ □ □ □」この6文字を聞くまでは……。砂場の囲いから出ようとした彼らは何を見ようと、何をしたかったのかしら……逃げたお嬢さん、貴方はとっても勘が良い……。