【ASMR】ご奉仕メイド制度〜日々、仕事を頑張る方々を癒します〜
黒ノ時計
第1話 突如として現れたクールなメイドさん
//SE(インターホン)
//SE(ドアを開ける音)
(無機質に、感情を表に出さずに)
「突然のご訪問、失礼いたします。私は、ご奉仕メイド制度の規約に基づき派遣されましたメイドのアリサと申します」//SE(衣服の擦れる音)
(首を傾げながら)
「はて、何故そのような不思議そうな顔をしてらっしゃるのですか? まさか、詐欺や悪戯を疑ってらっしゃいますか?」
「……通知なんて来ていたっけ、ですか? つまり、こちらに数日前届いたはずの通知書すらご覧になっていないと。私のご主人様はどうやら、お世話しがいのある方のようで光栄です」
(コホンと控えめに咳払いして、淡々と)
「それでは、簡単に説明させていただきます。ご奉仕メイド制度は、疲れた社会人様の心と体を癒すために政府が採用した社会人救済プログラムになります」
「要するに、社会人の皆様が心身を整え、よりお仕事に励んでいただくための制度、ということです。そして運良く、あなた様はその対象に選ばれ、まずは1週間、この制度を体感していただきます。……ご理解いただけましたか?」
(微かに笑みと息遣いを添えて)
「それは良かったです。せっかく派遣されてきましたのに、警察に通報でもされたら困ってしまうところでした。それでは、改めまして本日よりお世話させていただきます」
(聞き手が名乗る)
「ええ、存じております。予め、資料はいただいておりますので。もしご不快でなければ、ご主人様とお呼びすることをお許しください」
(聞き手が了承する)
(お辞儀をしながら)
「ありがとうございます、ご主人様。こちらこそ、よろしくお願いいたします」
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