久々に地元に帰ってきたら幼馴染やら後輩やら先輩やらがヤンデレたんですが、、勘弁してぇ

@poteto3537

第1話 帰ってきた山本祐希

「久々だなぁー!」


僕山本祐希は、3年振りに地元に帰ってきた。


「あの子達は元気かなー」


中学3年間は地元から離れたじいちゃんの家から

彼女達とは別の中学に通っていた。

「それにしても、あの頃は色々あったな」

その時まで皆で仲良く過ごしていたはずなのに小学生の高学年になると彼女達と自分関連のトラブルが多すぎて本当に大変だった。それを境にだんだんと彼女達の笑っているはずなのに目の奥が黒い様子とか何故か分からないけど逆らわない方がいい圧とかがどんどん強くなっていたことを今でも覚えている。


「あの子達今何してるんだろうな」


自分のせいで彼女達の仲が前よりもギスギスしてしまったことに責任を感じ、自分がいなくなればまた仲良くしてくれると思い、中学は別のところに通った。しかし、まだ心のどこかで彼女たちに対する不安があった。

「僕の高校ライフはまたこの地元で過ごすのか!楽しみだな〜!」

今年からは実家から地元の高校入学通うことにした。だがしかし、僕はこの地元が怖い、その理由はそう!もしかすると彼女達が自分のことを覚えているかもしれないからだ。もし会って覚えていたら、あの時何も言わずにさってしまった申し訳なさや気まずさで押しつぶされそうだ!何よりあの時のよく分からない圧が今でも健在なら余計に怖い。

「高校入学まであとわずかだけど彼女達とはあまり顔を合わせたくないな」

そう思いながら家の前を歩いていると、

後ろから


「え、、うそ、、、」

振り返ると


「ゆ、祐希なの??本当に祐希がここにいるの???帰ってきたの??」


と荷物を放り投げて涙ながらにこっちに駆け寄ってくる女の子がいた。

急なことにびっくりして立ち尽くしていると、彼女が飛びついて抱きしめてきた。


「ふふっ、本当に祐希がここにいるんだ、、夢じゃないんだ、、、今度こそもう絶対に離さないから。また何も言わずに離れたら私何するか分からないよ????」


そう言いながら僕の胸元から微笑みながら僕を見上げている彼女はそう、幼馴染の松本紗季だった。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る