君がくれた、最後の夏休み

@Nisitsukiamane

忘れられない事


 蝉の声が、やけにうるさかった。


 窓の外は眩しいほどの青空で、きっと世間の高校生たちは、海だの、花火だの、青春だの、そういう眩しいものに夢中になっているのだろう。けれど俺の部屋には、クーラーの機械音と、スマホから流れるゲームのBGM、そして、俺の退屈だけが満ちていた。


 高校2年の夏休み。


 俺、ユウキの人生は、何ひとつ面白くなかった。


 いや、面白くないというよりも、何かを面白いと感じる熱量が、すっかりなくなってしまった、という方が正しいのかもしれない。


 机の上には、埃をかぶった参考書と、読みかけのまま放置された文庫本。どれもこれも、夏休みが始まった時に立てた「目標」の残骸だ。どうせ、このまま何もしないうちに、8月31日を迎えるのだろう。そんな予感が、俺の心に重くのしかかっていた。


 スマホの画面をタップする指が止まる。ふと目に留まったのは、SNSのタイムラインに流れてきた「花火大会」の告知だった。去年は、ハルカと一緒に行ったな。たしか、少し遠い場所で、二人で電車に乗って。人混みを歩いて、途中でぐずって。


 ハルカ。


 その名前を頭の中で反芻すると、心臓がズキリと痛んだ。


 一年前の夏、彼女は突然、この世界からいなくなった。事故だったと、そう聞かされている。それ以来、俺の夏休みは、色を失ってしまったようだった。何もかもが、くすんで見えた。


 スマホを机に放り投げ、天井を仰ぐ。ハルカが残したものが、今も俺の部屋にはたくさんある。彼女が選んでくれたイヤホン。一緒に買ったキーホルダー。そして、もう触れることのない、彼女のスマホの連絡先。


 どれもこれも、触れるたびに、過去の痛みを呼び起こす。だから、俺はできるだけ、彼女の存在を、記憶の奥に押し込めるように生きていた。


 その時だった。


「ピーポー、ピーポー」


 スマホから、耳慣れない通知音が鳴る。


 なんだこれ、と画面を見ると、知らないアプリからの通知だった。


【ハルカのデジタルアルバムに新しいコンテンツが追加されました】


 は? ハルカのアルバム?


 ありえない。彼女のスマホは、ずっと引き出しにしまいっぱなしだ。誰かが勝手に操作したのだろうか。不安と好奇心が入り混じり、俺は通知をタップした。


 画面が切り替わり、見慣れたハルカの笑顔が映し出される。彼女のデジタルアルバムだ。そこには、俺たちが一緒に撮った、たくさんの写真が収められていた。楽しかった日々が、まるで昨日のことのように蘇る。


 そして、一番上に追加されたフォルダを見て、俺は息をのんだ。


 フォルダのタイトルは、「夏の終わりまでに、見つけてね」。


 中を覗くと、そこには風景や、物の写真ばかりが収められていた。見慣れない看板、古い本、公園のベンチ。どれもこれも、ハルカらしくない、どこか無機質な写真ばかりだった。


 本当に、ハルカがこれを送ったのか?


 いや、そんなはずはない。彼女はもう、この世界にはいないのだから。


 けれど、フォルダの最後の写真を見て、俺は確信した。これは、ハルカからのメッセージだと。

 

 写真には、俺が彼女の誕生日にプレゼントしたキーホルダーが写っていた。それは、二人で作ったお揃いのものだ。俺のキーホルダーは、今もカバンにつけている。写真に写っているそれは、まるで「私だよ」と語りかけているようだった。


 そして、その写真の隅に、まるで隠されたように、小さなQRコードが写り込んでいることに気づいた。


 俺は、スマホのカメラを起動し、QRコードを読み取った。


「ピッ」という音がして、画面に表示されたのは、短い音声ファイルだった。


 再生ボタンをタップすると、スマホから、懐かしい声が流れてきた。


「ユウキ、ちゃんと見てくれてる? …うふふ、まさか本当に見つけるなんて、思ってなかったよ。これは私からの、最後の宝探し。最初の一歩は、いつも一緒にいたあの場所から。ヒントは、私たちが作った秘密基地だよ」


 ハルカの声だ。間違いない。


 いつも、明るくて、少しだけおどけていて、俺の心に温かい光を灯してくれた、彼女の声だった。その声は、一年前のあの日から、止まっていた俺の時間を、再び動かすようだった。


「…秘密基地」


 俺は、彼女が言った言葉を、心の中で反芻した。


 それは、俺たちが幼い頃に、近所の公園の大きなクスノキの根元で作った、秘密の場所だった。誰も知らない、俺たちだけの場所。


 スマホを握りしめ、俺は部屋を飛び出した。




 真夏の太陽が、アスファルトを焼き尽くし、熱気がむわっと肌にまとわりつく。Tシャツが汗で張り付くのが不快だったが、そんなことどうでもよかった。俺の心は、久しぶりに、何かで満たされていた。


 公園に到着すると、変わらない景色が広がっていた。子供たちが鬼ごっこをしていて、ベンチには老夫婦が座っている。そんな中で、俺は迷うことなく、大きなクスノキへと向かった。


 根元には、確かに、俺たちが作った秘密基地の跡があった。小さな石を並べて作った壁と、葉っぱで隠された入り口。その入り口の奥を覗き込むと、埃をかぶった小さな缶が置かれていた。


「…まだ、あったのか」


 缶の中には、メッセージカードが入っていた。


「よく来たね、ユウキ。次の一歩は、私たちの『原点』。ヒントは、地図の切れ端だよ」


 カードの裏には、古い地図の切れ端が貼り付けられていた。それは、俺たちが通っていた高校の地図で、一部が破れている。そして、その切れ端が示しているのは、校舎裏にある、古い部室棟だった。


 部室棟は、もう何年も使われていない。不気味な噂も多く、誰も近づかない場所だ。


「ハルカ、どうして…」


 俺は、不思議に思った。なぜ、ハルカはこんな場所に?


 疑問は尽きなかったが、俺はもう、立ち止まることができなかった。この宝探しは、彼女が最後に俺に残してくれた、大切なパズルだ。


 高校の校舎裏へ向かう。部室棟は、蔦が絡まり、まるで森の中に埋もれているようだった。窓ガラスは割れ、中は薄暗い。


 意を決して中に入ると、カビ臭い匂いが鼻をつく。美術室、吹奏楽部の部屋、そして、ハルカが所属していた美術部の部屋。


 美術部の部屋のドアを開ける。中は埃まみれで、忘れられたパレットや絵筆が散乱していた。その隅に、小さなスケッチブックが置いてあることに気づいた。


 表紙には、ハルカの描いた、見慣れたイラストが描かれていた。俺と彼女の、お気に入りのキャラクターだ。


 ページをめくると、そこには、彼女の繊細なタッチで描かれたたくさんの絵があった。動物、風景、そして…俺の似顔絵。


 どれも生き生きとしていて、まるで彼女の息遣いが聞こえてくるようだ。けれど、ページの奥に進むにつれて、絵は少しずつ、暗い色を帯びていった。


 病室らしき場所で点滴を受ける自分の腕を描いた絵。薬の瓶が並んだ絵。


 そして、最後に、一人の少女が、窓の外の星空を見上げる絵があった。その絵には、彼女の繊細な字で、ある薬の名前と、医療機関のロゴが書き込まれていた。


 その瞬間、俺の頭の中に、一年前の事故のニュースがフラッシュバックした。


『…病院から搬送される途中に、交通事故に巻き込まれ…』


 ハルカは、あの時、病院にいた?


 そして、病気を患っていた?


 俺が知る、いつも笑顔のハルカではない、もうひとりの彼女が、そこにいた。


 俺は、スケッチブックを握りしめ、愕然と立ち尽くした。


「ハルカ…どうして、何も話してくれなかったんだよ…」


 溢れ出す感情を抑えきれず、俺はスケッチブックを抱きしめた。





 美術部のスケッチブックは、まるでハルカが俺に宛てた、もうひとつの手紙だった。

 

 いつも笑顔で、いつも明るかった彼女。そんな彼女が、病室で点滴を受け、未来への不安を抱えていたなんて、想像すらしていなかった。


 スケッチブックの最後のページに記されていた、見慣れない薬の名前と医療機関のロゴ。俺は、それをスマホで検索した。


『A.I.S症候群』


 検索結果には、聞き慣れない病名と、それに伴う合併症、治療法などが表示された。それは、徐々に体が動かなくなり、最後には心臓が停止する、進行性の難病だった。


 記事を読み進めるうちに、俺の頭の中は真っ白になった。


 ハルカは、そんな病気と闘っていたのか。


 そして、記事の隅には、こう書かれていた。「この病気は遺伝性のものであり、ごく稀に、同じ家系に発症する例が確認されています」。


 その瞬間、一つの可能性が俺の頭をよぎった。ハルカが、親友だったサヤカと距離を置くようになった理由。そして、彼女が最後まで誰にも病気のことを話さなかった理由。


 俺は、サヤカに連絡を取ることを決意した。


 サヤカは、ハルカが亡くなって以来、俺を避けていた。一度だけ、偶然街で会ったときも、彼女は目を逸らし、すぐに立ち去ってしまった。俺は、彼女がハルカの死を自分のことのように感じていて、それが俺と会うことを辛くさせているのだろうと考えていた。


「もしもし、サヤカ…久しぶり」


 何度かコールしたあと、彼女は電話に出てくれた。声は、どこか警戒しているようだった。


「…ユウキ、どうしたの?」


「あのさ、ハルカのこと、少し聞きたいことがあるんだ。実は…」


 俺は、ハルカが遺したデジタルアルバムのこと、そしてスケッチブックを見つけたことを話した。


 サヤカは、最初は何かの冗談だと思っていたようだが、俺がスケッチブックに描かれていた病気のことを話すと、電話の向こうで息をのむ音が聞こえた。


「ユウキ…それ、どこで?」


「ハルカが遺した、最後の宝探しなんだ。俺にしか解けないって。…サヤカ、ハルカは本当に、病気だったのか?」


 沈黙が続く。その沈黙は、俺の問いに対する答えそのものだった。


「…ごめん。私、何も言えなかった。ハルカに、誰にも話さないでって、口止めされてたから」


 サヤカは、震える声でそう言った。そして、翌日、二人はカフェで会うことになった。


 カフェに現れたサヤカは、一年前と比べて、どこかやつれているように見えた。


「…ハルカは、あの病気のことを、お母さんにも話してなかったの。だって、彼女のお母さんも、同じ病気で若くして亡くなったんだから」


 サヤカは、そう言って、涙を流し始めた。


「ハルカは、自分が病気だと知ってから、ずっと怖がってた。でも、周りに心配をかけたくないって。特にユウキには…」


 サヤカは、ハンカチで涙を拭い、続けた。


「ハルカは、自分の病気のことを知ってから、将来の夢も、やりたいことも、全部諦めようとしてた。でも、ユウキと話してるときだけは、いつも明るくて、未来の話をしてたんだ。だから、私、ユウキが知らなかったことが、余計に辛くて…」


 サヤカの話を聞いて、俺は胸が張り裂けそうになった。俺が知らないところで、ハルカは一人で、絶望と闘っていた。そして、その絶望を、俺には決して見せなかった。


「…ねえ、このパズルって、他にヒントは?」


 サヤカは、俺のスマホのデジタルアルバムを覗き込み、一つの写真に目を留めた。それは、古びた映画館の写真だった。


「この映画館…もしかして、この中にヒントがあるのかも」


 サヤカは、その映画館で、ハルカと最後に会った時のことを話し始めた。


「この日、ハルカはすごく楽しそうだったの。でも、帰り道、突然、こんなことを言い出したんだ。『私の人生、一本の映画みたいだね。でも、結末が分かっちゃってるから、つまんないや』って」


 サヤカは、その言葉の意味を、今、初めて理解したようだった。


「…もしかしたら、ハルカは、自分の人生を、もう一度『書き換える』方法を探していたのかもしれない」


 俺は、彼女の言葉にハッとした。


 映画館に、ヒントがある。


 俺たちは、ハルカの最後の足跡を追うために、その古い映画館へと向かった。


 映画館は、もう何年も閉館しているようで、入り口の扉には鍵がかかっていた。しかし、サヤカがハルカに教えてもらったという、裏口から中に入ることができた。


 薄暗い館内は、カビの匂いが充満し、ホラー映画のセットのようだった。スクリーンには、埃をかぶった古い映像が映し出されている。


「…ハルカは、この映画館のポスターを見て、こう言ったの。『人生の終わりが見えてる人にとって、この映画は、最高の希望なんだって』って」


 サヤカは、一枚のポスターを指差した。


 そこには、古いSF映画のポスターが貼られていた。


『リライト:記憶を書き換える世界』


 その映画は、過去の記憶を書き換えることで、未来を変えることができる、という物語だった。


 俺は、ハルカがこの映画を好きだったことを知っていた。いつも、映画のセリフを真似て、冗談を言っていた。


「ねえ、ユウキ。もし、過去をやり直せるなら、何を変える?」


 彼女は、いつもそう聞いてきた。俺は、その問いの意味を、今、初めて理解した。


 ハルカは、自分の運命を、この映画のように「書き換え」たかったのかもしれない。


 そして、その映画のタイトルから、次のヒントが浮かび上がった。


『リライト』。


 文字の並びを変えれば、全く違う言葉になる。


 その時、サヤカが、映画館の受付カウンターの下に、埃をかぶった小さなノートを見つけた。それは、ハルカが使っていたもので、最後のページに、何かが書き込まれていた。


「R-E-W-R-I-T-E」


 そして、その下に、数字が羅列されていた。


 それは、まるで、暗号のようだった。


 俺とサヤカは、その暗号が、ハルカが最後に訪れた場所を示す、GPS座標だと確信した。


 そして、その場所が示すのは、俺とハルカが、初めて出会った場所だった。


 俺とハルカの「原点」であり、ハルカの「終点」でもあった場所。


 海を見下ろす丘だった。




 海風が、熱気を少しだけ和らげてくれた。


 GPSが示す場所は、俺とハルカが、初めて出会った海を見下ろす丘だった。小学生の頃、家族で遊びに来ていた俺は、迷子になってこの丘にたどり着いた。そこで、一人でスケッチブックに絵を描いていたのがハルカだった。


 俺の目に飛び込んできたのは、見慣れた景色。そして、丘の真ん中に一本だけ立つ、大きなクスノキ。


「ハルカ、ここで何をしてたんだ…」


 スケッチブックの最後のページに記されていたGPS座標は、このクスノキの下を指していた。


 俺とサヤカは、クスノキの根元を掘り返した。土は固く、なかなか進まなかったが、それでも俺たちは諦めなかった。


 そして、ついに、一つの小さな箱を見つけた。


 箱を開けると、中には、ハルカがいつも大切にしていた、イルカのペンダントが入っていた。それは、俺が彼女の誕生日にプレゼントしたものだった。そして、ペンダントの下には、彼女の直筆で書かれた、一通の手紙が置かれていた。


「…ユウキへ」


 手紙の封筒には、そう書かれていた。俺は、震える手で封を切った。


 中には、小さなメッセージカードが入っていた。


「この手紙を読んでいるってことは、きっと、全部見つけてくれたんだよね。…ユウキ、ごめんね。ずっと、病気のことを言えなくて。だって、もし言ったら、きっとユウキは、私を心配して、自分の夢を諦めてしまうと思ったから。…私ね、ユウキのことが、大好きだった。だから、最後まで、ユウキに笑っていてほしかったんだ」


 俺の目に、涙が滲んだ。ハルカは、自分の苦悩を隠してまで、俺の未来を守ろうとしてくれた。


 そして、メッセージカードの裏には、こう書かれていた。


「お願い、ユウキ。私の分まで、生きて」


 その言葉は、俺の胸に深く突き刺さった。


 俺は、ハルカが残したこの宝探しが、単なる謎解きではなく、俺が彼女の死を乗り越え、前を向いて歩き出すための「未来への道標」だったと悟った。


 その時、サヤカが、箱の隅に、もう一つ、何かがあることに気づいた。


 それは、小さなUSBメモリだった。


 俺は、ポケットに入れていたスマホにUSBメモリを差し込み、中身を確認した。


 中には、一本の動画ファイルが入っていた。


「…ユウキ、ちゃんと、見てくれてる?」


 画面に映し出されたのは、ハルカだった。彼女は、少しやつれた顔で、それでも、いつものように、優しい笑顔を浮かべていた。


「この動画を撮っているとき、私は、一人で、この丘に来てたんだ。でも、ユウキと一緒に、ここに来たかった。…もしも、私がこの世からいなくなっても、ユウキは、笑っててね。そして、私の分まで、未来を生きて」


 ハルカは、そう言って、カメラに向かって、静かに語りかけた。


「…ねえ、ユウキ。覚えてる?昔、二人が約束したこと。…『大人になったら、二人で、この丘に家を建てようね』って」


 俺は、その言葉を、確かに覚えていた。


「私は、その約束を果たせないけど、でも、ユウキには、この丘に家を建ててほしいな。…隣に、私がいるような気がするから」


 ハルカの瞳から、一筋の涙が流れ落ちた。


「…ありがとう、ユウキ。私のこと、見つけてくれて。…そして、…ごめんね。大好きだよ」


 その言葉が、俺の心に深く響いた。


 動画が終わると、俺は泣き崩れた。サヤカは、何も言わずに、俺の隣で静かに涙を流していた。



 夏休みが終わり、新学期が始まった。


 俺の心は、以前とは全く違っていた。ハルカが遺したメッセージは、彼女の死を悲しむだけでなく、その後の人生をどう生きていくかという、俺への問いかけでもあった。


 俺は、ハルカが最後に望んだ「未来」を生きることを決意した。


 それから数年後。


 俺は、建築家を目指し、専門学校に通っていた。


 いつか、あの丘に、ハルカとの約束の家を建てるために。


 俺の部屋には、もう、ハルカの死を悲しむ時間はない。


 なぜなら、俺は、ハルカの分まで生きなければならないからだ。


 そして、俺は、ふと、あの丘のことを思い出す。


 あの丘で、ハルカが最後に言った言葉。


「…大好きだよ」


 その言葉が、俺の背中を押してくれている。


 俺は、彼女が最後に遺してくれた想いを胸に、未来へ向かって歩き出した。


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