13話 階層ボスに配信しろと言われた

新しいスキル生えてなかったですレベルも全然上がってないです。いや、まぁレベル10を超えてからレベル上がりにくいとは攻略記事を見て知ってたが。3体のボスをソロ討伐しても4しか上がらないとは。そんなルーキーがボス連戦。行けっかなー?まぁこの連戦はソロで発生するらしいから調整はちゃんとソロ仕様にはされているだろう。


 ということで私は2層ボス部屋にログインしてきて諸々確認をした所。3層ボス部屋へと続くワープホール?を踏んだ。


 瞬間に視界が切り替わり目の前には2mぐらいありそうな黒騎士がたっていた。剣を地面に指し柄に手を置いている剣王系のキャラによく見るポーズだ。


「お前が今回の相手か。まさかルーキーとはな」

いい終わったと同時に自在槍を投擲して一気に距離を詰める。ガキンっ!と自在槍が弾かれる音を認識。相手の左下から片手剣を黒騎士の体と頭にある鎧のスキマを目掛けて突きを放つ。

 それを大きく仰け反り交わした黒騎士。

 追撃しようとした時に黒騎士が待ったをかけた。


「ま、まてまて。まだ会話パートだっただろう。まだこちらの説明も出来ないんだ。話を聞いてくれ」


 狙撃銃に持ち替えて構える。言った。


「早くしろ」

「………それを下ろしてくれないか?」


 無視した。


「……今回の戦闘は配信?をすることになっている。不死人皆が見られるようになっていて公式?の宣伝にも使われるそうだ。そこでお前さんにもはいしんあかうんと?があるなら配信をして欲しい……らしい。」

 と黒騎士がなにか紙を見ながら言う。運営に持たされた?


「配信はこの黒い玉で行うらしいから攻撃をしないで欲しい。」


 配信……ね一応垢は持っている。メインでやっていたゲームのクリップとかを上げていたし配信もしていた。別にいいんだがなぜここでそんな話が……?


 まぁ特に断る理由はないので配信をつけた。あたしのそばにも黒い玉が現れた。このゲームもカメラなのね。他のゲームだと妖精ぽいものとかがあったなぁ。課金要素でしかもそれを持ってるプレイヤーをキルするとドロップするものだったからすっごい戦争になった。懐かしいなぁ。


「よし無事できたみたいだな。俺は魔王近衛騎士隊長ヴァルド・ノワール」


 向こうも配信をつけたのか黒い玉がチカチカ光った。てか口上いるの?明らかに待ってるんだけど何も考えてなかった。


「私はアリス」

 私は左手に短刀を右手に特大剣を装備した。

 左の短刀を逆さに持ち右肩の位置に、右手は胸の高さに特大剣剣先を相手に向ける。とあるゲームの儀礼のポーズを取った。

「その構えは……猟犬」

 ボソッとはいた声音はものすごく面倒くさそうだった。

 私は体制を低くすると同時に黒騎士の懐へ。そして切り上げる。が普通に大剣で防がれた。

「っ!破軍か!?なぜ今のプレイヤーがそのスキルをっ!」

 

 破軍は私の見た漫画の技でカット編集したかのような瞬間移動をする技だ。これはスキルでは無く私がただかっこいいからとリアルで練習した動きだ。つまりプレイヤースキル。

「スキルなんて言わないで欲しいこれはPS。めちゃくちゃ練習したもの。リアルでもできるよ?」


 そう言って短刀で突きを特大剣で切りかかる。

 破軍がスキルであるというのが気になる普通に欲しい。条件とか教えて貰えないものだろうか?

 黒騎士は大きくバックステップをし、大剣を構えた。


「【スラッシュ】っ!」

 定番の斬撃を飛ばすスキルを使った黒騎士。

 それをスレスレで交わし空いた距離を埋める。

 武器を槍に持ち替えて両手で持ち下から突き上げる

「【急所突き】」

 スキルを発動しさっちと同様鎧の隙間を狙う。

「【パリィ】っ!?」

 矛先を大剣の面で受け止めスキルを発動させる その瞬間私は槍をアイテムボックスに戻した。槍が消えパリィのスキルは不発。そのまま私は走り抜けざまに短刀を装備して斬りつける。

 足は止めず武器を狙撃銃に切り替え発砲。頭には命中したが

「っ……俺に即死は効かねぇぞ!」

 効かなかった。仕方ないボスだもんね。

 武器を片手剣2本に持ち替え瞬時に接近。と同時に斬りつけるが大剣で弾かれた。

「やっぱり身体強化の魔法か。しかも外から纏うものではなく。内側で魔力を循環させる高等技術……聞いてた話と違うぞ今期のプレイヤーは魔法を使えんと聞いていたが」

「そんな魔法は使えない!」

 そう話している間にも私は斬りかかってるが受け流されたりしている。魔力は何となくわかる。魔法も集中すれば使える。明らかに魔力操作的なスキルが必要なものは使えない。私は今はまだ魔力が何となくわかるそれだけだから。


「ダァァァァウザってぇっ!【インパクト】ぉぉお!」


 黒騎士が振りかぶり地面に強く大剣を叩き下ろす。

 明らかに私の動きを鈍らせるための行動だ。地面が揺れた。だが私は自在槍で天井に突き刺して回避。

「クソ!【バーニング】【エア】」


 私のいる所に目掛けて炎を広範囲に放ってきた。

 多分炎を起こすスキルでエアは風?お起こすスキルかな?ただ明らかに操作をしている。僅かに魔力が動いているのを感じる。


 自在槍を壁に突き刺して移動。そのまま壁を蹴り黒騎士に接近してハンマーに持ち替えて回転しながらぶち飛ばす。


「くっそダメは全然ねぇのに衝撃があるのが解せない」

私もそれに救われている所ある。


 距離が開きお見合いが続いた。仕切り直された。

 

 


 

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