第2話 義弟を訪ねて、作戦開始

早速、作戦開始、まずは、本人を確かめないとね、隣人の佐竹の写メより、本人だ。上手く、佐武を、丸め込んで昼休憩を、利用して、上の階へ行く上級生で、溢れかえる所へ、1年生は、入りづらい。襟のバッチで、外部一年と、すぐバレるので、事前に、外した

なんか、人が集まる中、水戸黄門見たく、堂々と三人が、歩いてくる、物陰に隠れて、それを見ていた。写メと違って実際の破壊力は、半端ない、気品、物腰、プリンスの名に相応しく、神々しくある

(うわぁ、理想だァ、身長は、190センチあるのかな?顔小さい、微笑むだけで、優雅さをまき散らす。これこそ、僕の推しだァ、うん、あの両脇が、執事くん、うわぁ、カッコいい!もれなく着いてくるには、豪華過ぎないか……)ただし、攻略できたらの話である。

一層闘志がわく、佐武には、隠し撮りの確約を、取り付けた。妹がファンだからと、まあ、義理の妹だが、美人だから、使うコマは、使わねば、新聞部に、興味あって、知りたいそうだ、と、

本人の、義理の妹にも、あってないので、思考など、まったくしらない。

しっかり、何枚かゲットした。あの両脇の執事が難関だ、常に周りに、気を配り、SPなみだ。

こりゃあ、あの2人何とかしないと、近づけないなぁ、

「あの護衛の二人って、カッコイイなぁ、どんな家庭で、ああなるのかなぁ?」

「そりゃー、ずーと北里家に、代々執事として、ついてきた家系でさ、岳先輩は、武闘家家系で確か、弟居たっけなぁ、階先輩には、華みたいな美人の妹いたはずだぜ」

大収穫だ、まずは、周りから、せめて本丸を射止める。やるぞ!

もちろん、その日は、外出許可を、取って佐武を、素敵な夕飯に連れ出したのは、当たり前だ。

戻ると、西堂が僕を見て、

「また、佐武と、怪しい行動してんだなぁ」

「はぁ?噂になってるぞ、あいつら、できてんじゃないかって?」

全く、男子寮あるあるだ、佐武は、言われることなく、イケメンの部類に入る、メガネ男子、で、僕は細身の女顔、正しく、ネタになる。

「そうなの、全然まとはずれだけど?」

ここで、完全否定しないのは、予備バリアには、最適だからだ。

「おかげで、情報よろしく、ぼくは、新聞部に、勧誘され、幽霊部員さ」

「へぇ〜、君は運動部だと、思ったけど」

「そうさ、れっきとした、サッカー部員、1年にして、レギュラーだぜ」

「なるほど、新聞部は、足の速さで、君を幽霊部員にしたのか」

「お前なぁ、ズケズケ人の心読むのやめろよ、顔に、似合わず、腹真っ黒な」

「お互い様だろ、とくダネ取れば、新聞部から、金一封でも、でるんだろ」

全く、こいつも、抜け目ない。僕をだしにして、スクープ狙いか………

「中等部って、東校舎だっけ?」

「あぁ、2クラスだけのセレブ中学だからなぁ、ご子息、ご令嬢の華園じゃねぇの?」

「ふーん、そうなんだ」

「またぞろ、フラフラ行く気か?」

「弟と妹にあいな行くだけさ」

「うん?お前一人っ子じゃなかったっけ?」

「あぁ、前はな、今はなんと、長男」

「はぁ?」

「つまり、母親が再婚して、向こうも、コブ付きだったわけ、まあ、玉の輿みたいな感じ?!」

あくる日、僕は、義兄弟を、尋ねるべく中等部のある。東棟へ、やってきていた。正しく、ドキドキの対面である。二人は、小さい時の写真しか見ていない。なんせ、両親の、結婚は、劇的で、ひと目で、恋に落ち、周りなんて、放ったらかして、二人の世界へ、邁進したのだ。

恋は、盲目なら、愛は何なんだろう?

まあ、父の子ども達は、入寮してたし、僕もここに来たわけだけど、結婚式も新婚旅行兼ねて、海外へ、誰の存在すら、あの二人に、介入出来ない。ソールメイトなのだろうか?

で、僕は兄弟に、初めてご対面なのだ、まあ、上手い具合に、かの、意中の騎士様たちの兄弟も、いるし、確か2クラスしかない、中等部上手く行けば、情報を得、近ずく算段にも、使えるわけだけど、中等部の棟へ行くにも、高等部とは、分けられていて、関所の如く門番もいる

アポイントセンターで、身分証カードを提示し、要件を、書いた書類提出義務がある

そこで見たものは、中等部のクラス名である。

なんと、中一は、梅、桃。中二は、桜、椿、中三は、橘、葵のクラス名なのだ。高等部は、A、B、C、D、Eと至って、簡素だ

多分、開校者は、中等部のクラス名で、力尽きたのでは、無いだろうか?はぁ、セレブ校らしき所以かなぁと思いながら、目指す兄弟のクラスは、弟が、葵で、妹が桜だ。放課後だから、まだ教室かもしれないと、物珍しさも、相まって、ブラブラと、美しい校舎を、散策気分で、歩いた。

葵と書かれた、クラスを、覗くと、さすが放課後閑散としていたが、

「あのー、新垣蒼司くんいるかな?」

扉から、声かけると、すぐ側で帰り支度した子に、怪訝な目でみられたが

「蒼司なら、体育館だけど、誰?」

そう言われるのも、仕方ない。わざわざ、制服見ただけで、分かる見も知らぬ高校生が訪ねてきたのだから、

「ああ、弟に、用あってさ」

「あいつ、兄貴いたっけなぁ、体育館だと思うよ。バスケの主将だから」

「ありがとう、いってみるよ」

へぇ、バスケの主将なのかぁ、まあ、義父も、そういえば、体格も良かったし、なかなかの、イケオジだったもんなぁ、母さんが、選ぶくらいだからなぁ、面食い治らずだから…………体育館かぁ、どこかなぁ、さっき、校内マップあったとこまで、戻ってと、あった、あった。

まあ、高校に、劣らず優雅に、建てられた広さの中に、堂々と、そびえる体育館があった。

ここかァ、扉を開けると、広さ抜群、室内競技が、充分できる広さ、各バーテンションに、区切られている。バスケは、あのダンクとか、決めたりする競技だから、と、ずんずん、奥に進んだ。

ベンチで、汗を拭いてる選手に

「あのー、新垣くんは、どこかな?」

「新垣キャプテンなら、えーと」

不意に後ろから、肩を、叩かれ、振り返ると、ゆうに、20cmぐらい長身のガタイのいい、イケメンに、見下ろされていた

「何か、僕に、用ですか?兄さん」

はぁ?これが、弟?どっからみても、ぼくが、おとうとに、みえる。なんだ、こりゃー?ポカンと一瞬したが、えっ?なんで、僕を、兄って?

「あれ?会ってたかな?母さんが、写真見せた?」

「どちらも、ハズレ、実は父さんが、僕たちに、兄さんが出来たぞって、言って、びっくりしたんです。それも、美人の兄さんだぞ!って」

なんじゃ、その説明とは、思ったが、あの2人なら、納得だ、あって、すぐ、ビビっと、心臓に来たらしいから

「それで、主将に選ばれて引き継ぎあったけど、まだ、聞き足りないことあって、高等部へ行ったついでに、父の言った美人の兄さんが、見たくて、ついてきた妹と、1Eに、行ったんです」

「えっ?いつ?声かけてくれたら、よかったのに」

「すみません、なんか、覗き見したみたいになって、でも、父が言った意味すぐ分かりました」

「よく、僕がわかったね。」

「昼休みでしたから、誰かが新垣くんって、声かけてたから、お母さん似だからわかりましたよ」

「で、今日は?」

「ちょっと、聞きたい事あってさ」

「じゃあ、部室へ、今は誰もいませんから」

そう言われて、奥のまた、奥へ行ったエレベータで上がると、各階に、部室があるらしい、流石というか、なんというか、贅沢である。

ムサイ、クサイの部室ではなく、客用の応接間まで完備してるし、客に提供できるよう、システムキッチンまで、完備している。

もちろん、空調も完璧、浴室も何室か、あり完璧である。

その一室が、主将の部屋に、なっている

「どうぞ、座ってて下さい、ちょうど、いい紅茶が手に入ったので、入れてきますね」

そう言うと、出ていった

ソファも、適度な、持たれ具合出し、クッション性も、抜群、こりゃー寝れるなぁ。なんて思ってると、いい香りと共に、蒼司が戻ってきた。美味しい紅茶に、クッキー、本題を、忘れるくらい、くつろいでしまいそうだ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

恋愛ごっこしましょう、ねぇ、先輩 皐月風 @sathukihu-

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ