ここまでとりあえず全部読みました。

　主人公が風花に向けるひたむきな気持ち、それゆえに歪んだ色々な物を抱えてランキング最下層で記憶を消されて施設に入ったという設定、凄く同情できるし感情移入できる部分がありました。

　ただそれだけに、そこの部分に至るまで上手く読者の興味を惹きつけながら読み進めさせることができるか？　という事が読者獲得の課題になってくると思います。

　4～6話で明かされる過去を小出しにしつつ、1話目は主人公視点だけで「記憶を失って何故かよく分からない施設に入れられたけれど、何かが頭から離れない」的な表現にし、2話目冒頭で梨央視点にしたほうがスムーズかつ好奇心を引く展開に出来るのではないかと個人的には思いました。

とんでもない毒親ですね。主人公が反感を抱くのはすごく分かる気がします。

　ただちょっと確認したいのですが、お金の管理ってどうなっているんですか？
　金を渡すだけの存在、って言っていたり「お前からもらった少ない金の」って言っていたり、まだ中学生ぐらいなのに親とは独立して主人公が口座を持っていたり、その辺が現実世界の中学生と保護者の関係性とは違い過ぎてよく掴めません。

　あと憎んでいる存在なのに「お母さん」と呼んでいたり「お前」「君」と二人称がブレていたりするのがちょっと一貫性が無く映るので。
　親とも思っていなければ内心の声でも「あの女」と呼んで、『一応血縁上は母親になるのだがこの迷惑な女を僕は母だと思ったことはない』などの描写が何処かであった方が良いような気がします。

なるほど、主人公……光君と呼んで良いのかな、にとって風花さまは心の支えみたいな存在だったのですね。それが何故、殺すような事になったのか？　すごく気になります。

ちょっと話が繋がってきた気がします。まだ先を読まないと分からないですけど。

　ただ少し、撃たれた主人公を保健室へ連れて行こうとするところで見逃す看守が居たのはちょっとご都合展開的に思えました。それなら看守全員、暴動の制圧に向かっていて誰にも会わずに保健室まで辿り着けた方が良かったように個人的に思います。

　それから1人称が「僕」から「俺」に代わるのは何かトリガーがあって人格入れ替えが生じているからだと思うのですが、その描写を分かりやすくした方が良いように感じます。

なるほど、ココでようやく主人公の事が少し分かってくるわけですね。ここまで読むと正体が気になりますね。ココは話の長さもちょうど良いし、先も気になるので良いと思います。

　ただ1話目は長く感じるので分割した方が良いような気がします。それから細かい話ですが、第〇話とタイトルの間に一文字空白を入れると読みやすくなります。
「第2話記憶喪失と違和感」と「第2話　記憶喪失と違和感」で見比べていただけばお判りいただけるかと。

@tamakkiさま、企画にご参加いただきありがとうございます。早速感想・批評の方に入らせていただきますね。

　タイトルのセンス・キャッチコピー・ランキング付けされた世界の設定などは充分に興味を惹きつける内容で良いと感じました。

　ですがまず開始冒頭でイキナリ時間軸や視点変更を多用するのはあまり良い書き方ではないように感じます。

　作者様は物語の全容、登場人物の事など頭に入っておりますので大丈夫だと思いますが、急に前知識が何もないまま話が飛ばれると読者としては混乱します。弱ミステリーという事ですからそれを狙ったのかもしれないですが……

　冒頭の不可解な事件と主人公の少年が関係あるのかないのか？　それは第一話の時間軸よりも後の話なのか前の話なのか？　何も分からずにいきなり主人公の一人称視点に飛ばされただけでも頭が追い付かないのに、唐突にヒロイン視点に切り替わったり戻ってきたりがあるとワケが分からないとなって1話目途中で読まれなくなる可能性が高いように感じます。

　企画ですので現段階で公開されている部分（第6話）まではなるべく読むつもりですが、そういうのが何もなくタイトルとあらすじで気になって読んでみただけでしたら多分、2回目に主人公へ視点が戻ってきたあたりで読むのを終えていた気がします。

　それからお風呂で監視カメラが無いから起きやすい＝暴力、であって暴動では無いですね多分。

　こんな感じで少しずつ感想を書いていきたいと思います。