企画への参加ありがとうございます。
主人公の冷めた視線と、内側にある歪んだ正直さの描き方がとても印象に残りました。
学校、古書店、キラキラした同級生、騒動を消費していく周囲の空気。
どれも主人公の目を通すことで少しずつ温度を失って見えていくのに、その奥には「誰かに気づいてほしい」という声がずっと残っているように感じました。
綺麗な青春ではなく、嫉妬や苛立ちや諦めを抱えたままの青春を書いているところが良かったです。
古書店の若者との会話も、危ういのにどこか救いのように見えて、最後の「待っている」という言葉が静かに残りました。
明るさだけでは拾えない心の形を、短い中にしっかり描いた作品でした。