第四章 海賊と医者

 目を覚ますと、木で組まれた天井が見えた。ソフィーは柔らかな寝台に仰向けに寝かされており、毛布が丁寧にかけられている。ここはどこ——と戸惑いながら起き上がろうとした途端、全身に痛みが走り、思わず短く呻いた。

「お、起きたのか」

 不意に声がして、ソフィーは視線を向けた。そこには、あのだらしない態度の男――マテオが椅子に腰かけていた。美しい顔立ちのくせにまるで中身が追いついていない。マテオは軽く眉を顰めながら、人差し指で自分を指して訊いた。

「……オレの言葉、わかるか?」

 ソフィーは弱々しく頷いた。幸い、彼女は母語であるフランス語に加えて、カスティーリャ語と英語を理解していた。

「まだ痛いだろ? これ、使え」

 マテオは無造作に何かを放り投げた。ソフィーは慌ててそれを受け止める。手に触れたのは冷たい布袋——中には氷が入っていた。

「それで頭を冷やせ」

 無愛想ではあるが、気遣いのつもりらしい。ソフィーは「ありがとう」と小さく礼を述べた。

「気の毒にな。お前の仲間、さっさと逃げてったぜ」

 マテオは鼻で笑ってから、続けざまに語り出した。

「あの嵐は、まるで何かの嫌がらせだったな。オレたちは天候の読みには慣れてる。一度目の突風が来た時は、誰だって構えてた。でも二度はないだろう、って油断したんだ。戦ってる最中だったからな。ま、そうなりゃ海軍の連中も戦闘どころじゃない。オレたちと同じく、生き延びる方を選ぶしかなかったわけだ」

 その言葉を聞いた瞬間、マクシムに突き飛ばされた記憶が脳裏をかすめた。

「……まあ、そういうわけで、そこにいるコリンもお前の仲間にやられた。運が悪かったな。元はと言えば、戦闘に出さなけりゃよかったんだが」

 マテオの視線の先には、もう一台のベッドがあった。そこに横たわっているのは、まだあどけなさの残る少年だった。ソフィーは見覚えがある。あの戦場で、まるで獣のように素早く動いていたあの少年だ。やがて、少年が小さな呻き声を漏らして目を開けた。

「お、起きたか」

 返事はない。少年は身じろぎして体を起こそうとしたが、すぐに右腕を押さえ、顔をしかめた。激しい痛みが走ったのだろう。

「無理すんなよ。まだ治りかけなんだから」

 マテオは椅子から立ち上がり、少年——コリンの腕を診察する。そこへ、勢いよく扉が開き、長身の赤髪の男が入ってきた。

「マテオ、二人の容態は?」

「ジャスパー。ああ、目は覚ましたけど、さてこの先どうするかね」

「ルキフェルが話す気になるまで、待てばいいよ」

 適当に言いながら、赤髪はコリンのそばへ歩み寄った。その顔立ちはどこか人懐っこいが、目元だけは鋭い。

 ようやく名前が分かった。マテオと呼ばれた男が先ほどの美男子で、赤髪がジャスパー——たぶん、指揮官か。ソフィーは頭の中で情報を整理する。

「コリンの腕、やっぱり駄目か。切るしかないのか?」

 マテオの言葉に赤髪は無言で頷き、包帯をほどいて傷口を確かめる。ソフィーも思い出した。シャルルの銃が火を噴いた、その時の——。

「……これ、シャルルさんの仕業?」

 ソフィーが思い切って口を開くと、マテオが振り向いた。

「オレンジの髪に眼鏡のやつだろ? ああ。貫通はしてないけど、弾は残ってる。オレは医者じゃないから分からんけど、神経も骨もやられてるだろうな」

 マテオは肩をすくめた。その仕草には、専門家ではない者の諦観が滲んでいた。

「使い物にならない、ってこと……?」

 ソフィーの言葉にジャスパーは目を細めた。冷たい判断だが、間違いではない。その言葉が意味するものを、ソフィーは嫌というほど知っていた。使い物にならない。つまり——切断。

「待って。その子の治療、私にやらせてくれない? 私なら……腕を切り落とさずに済むかもしれない」

 気づけば咄嗟に声を上げていた。なぜだか、この少年を放っておけなかった。

「あんた、医療の心得があるのかい?」

 ジャスパーに問いかけられて、ソフィーは深く頷いた。

 海軍にいた頃から、彼女は“切断に頼らず助ける”方法を探し続けていた。銃創や裂傷に対し、針と糸で縫合する技術。慎重に患部を洗浄し、出血を止め、縫い、そして感染を防ぐ。この技術は、今まさに活かせる。

 ジャスパーは一瞬考え、静かに頷いた。

「わかった。コリンが嫌がらなければ、あんたに任せようか。おれだって、仲間の腕を切り落とすのは気が進まない」

 ジャスパーは微笑み、マテオも無言で頷いた。ソフィーは海軍制服のポケットから手際よく道具を取り出し、机の上に広げた。その中に、マクシムからもらったマンドレイクの乾燥片がある。それは強力な鎮痛作用を持つ草根で、少量なら意識を落とす効果もある。

「おい、それ……毒じゃないよな?」

 マテオが思わずソフィーの腕を取った。指先に微かな震えがあった。額から汗が一筋流れている。

「マンドレイク。少しだけ口にすれば、眠り始める。……痛みを感じずに済むはずよ」

 彼女の言葉に、マテオは一瞬視線を逸らすも、掴んでいた手を離した。ソフィーがその根を少年の口元に持っていくと、コリンはゆっくりと意識を手放し、眠りについた。ソフィーはすぐに作業に取りかかった。弾丸を摘出し、傷口を洗浄。出血を止めると縫合を開始した。外の騒がしさが遠く感じられるほど、集中していた。やがて最後の糸を切り終えると、ソフィーは深く息をつき、手を拭った。その時、いつの間にか出ていったジャスパーが医務室に戻ってくるなり口を開いた。

「無事に終わったみたいだな。……半分疑ってたが、本当だったんだな」

 ソフィーはジャスパーに微笑みかけて道具の整理を始める。

「思ったより傷が浅くて助かったわ。……この子、丈夫な身体してるみたいね」

「だろ?意外と打たれ強いんだ」

 マテオが頷く。ふと、ソフィーが彼の義手に目を留めた。

「ねえ、その腕……すごく精巧に見えるけど、どんな仕組みになってるの?」

「興味あるのか? ほら、見てろよ」

 マテオは肩まで袖をたくし上げ、義手を見せてくれた。

 まるで異形の工芸品のようだった。人骨を模したような細い指、関節部に埋め込まれた金属軸、そして肘の内側には歯車と巻き取り式の糸車が組み込まれている。それに、細かな金属のガード装飾。あの時、キラリと光ったものはこの金属の装飾だったのか。ペネロペの剣を受け止めた時の傷がしっかり刻まれている。

「見ての通り、素材はバラバラだ。指の一部は細工された骨、関節やフレームは鋼鉄、肘のこの巻き軸でロープを調整してる。こいつが動けば、腕がしなやかに動くってわけだ」

 実際にマテオが手を握ったり開いたりすると、歯車がカチリと音を立てて連動する。

「誰がこんなものを……?」

「そこで寝てる奴――コリンさ。あいつの作品だ」

 思わずソフィーは目を見張った。

「……冗談でしょ?」

「本気だよ。あいつ、ちょっとした天才だ。水を浄化する装置も作るし、帆船の帆もワンタッチで操作できる仕組みにしてる。ま、ぶっ飛んでるが」

 ソフィーとマテオはしばし口論まじりに語り合っていたが、そこへジャスパーが口を挟んだ。

「ああ関係ない話するけどごめん、交渉は保留だ。あいつ、船長室にこもってる。しばらくは口をきけないらしい」

 ジャスパーの言葉に、ソフィーとマテオは視線を交わし息をついた。

「仕方ねぇな、出てくるまで待つしかない。……あいつ、責任を感じてんだろうよ。自分だけじゃなく、みんなを巻き込んでしまったって」

「それもあるだろうけど、船長を偲んでるのかもな。長い付き合いだったみたいだし」

 ジャスパーの言葉が船医室に落ちた、その時。金髪の青年が廊下から顔を出した。

「天候、少し落ち着いたよ。進路はトルチュ島方面に向けてる。……少し揺れても、もう安心していい」

 ジャスパーが青年に視線を送るなり微笑んだ。

「ありがとうな、ニール」

 ニールがソフィーを見つけるなり爽やかな笑顔で手を差し出した。

「ようこそ、海軍医さん。僕はニール・セイルハート。フランソワの船では航海士だったんだ。君の勇気、見ていたよ」

「ありがとう。ソフィー・ド・ルノアール。海軍医よ」

 差し出された手に応じて、ソフィーが握り返す。マテオが小声でぼやいた。

「オレはヒヤヒヤしたけどな……まったく、何言い出すかと思ったぜ」

 それに苦笑しつつも、ジャスパーがふと真顔になった。

「そういえば、ソフィー。……あの時、あんたはアイツらに何を言われたんだ?」

 三人の視線が一斉に自分に注がれた。ソフィーは一瞬躊躇したが、心に巣食っていた怒りとやるせなさが言葉を突き動かした。

 裏切られたのだ、あの男に。せめてこの憂さだけでも晴らしてやりたい。

「……あの傷の男が人質を取ったとき、なぜ彼がそこまで必死なのか気になって、参謀官殿に尋ねたの。そうしたら、“海賊には掟がある”って教えてくれたのよ」

「掟?」

 ニールが首を傾げる。

「うちにも“船上のルール”はあるけど、それがどうかした?」

 ソフィーはうなずきながら続ける。

「その人が言うには、フランソワ海賊団には――“同胞の命を絶った者には、同胞と同じ死を与えよ”という掟があるんですって」

 その瞬間、場が静まり返った。

「……待て、そんなものはない」

 マテオが眉をひそめる。

「そもそも復讐は、あいつ――ルキフェルが勝手に始めたことだ。オレたちは止めるタイミングを逃しただけ。規律のせいじゃねぇ」

「つまり」

 ジャスパーが言葉を継ぐ。

「あんたはこう言いたいのかい?その“参謀官”とやらが、意図的に君に嘘の掟を教えた、と」

 ソフィーは悔しさを堪えるように息を吐いた。

「ええ……今思えば、おかしな話だった。けど、私は仲間を救いたい一心で、あの情報を信じて動いたの。浅はかだったわ」

「違うさ」

 ジャスパーがきっぱり言った。

「君は間違ってない。正しいと思った行動を取った。それだけだ」

 その真っ直ぐな言葉に、ソフィーの胸の奥に張り詰めていたものが少しだけほぐれていくのがわかった。

「……海軍もなかなか策士だね」

 かすれた声が割って入る。いつの間にか、コリンが目を覚ましていたようだった。

「コリン、大丈夫?」

 ニールが声をかける。

「まあまあかな。それより話の続きを聞かせてよ」

 十六か、十七といったところだろう。まだ幼さの残る顔立ちだが、その目には好奇心と皮肉が同居していた。

「私は、その掟を逆手に取って、彼に復讐を思い留まらせようとした。けど、それが嘘だったなんて……。参謀官に事実を明かされたときは、本当にショックだった」

「“さんぼーかん”って?」

 コリンの疑問にソフィーが答える。

「作戦の指揮や分析を担当する、隊長の補佐役よ。あのオレンジ髪の眼鏡の人」

「ああ、ジャスパーとニールがケンカ吹っかけたアイツか」

 マテオが思い出したように笑う。彼の言葉を受けてニールが慌てて口を挟み、ジャスパーはただヘラヘラしていた。

「ちょっと、それは誤解だよ!僕は“正義の名のもとに”成敗しようとしただけなんだからね」

「おれは、隣にいた目つきの悪い男が嫌いだったから殺したかっただけー」

「……ねえ、誰かぼくの安否を心配してくれてもいいんじゃないの?」

 海賊たちの口々の応酬に、ソフィーは呆れながらもどこか安心していた。

 ふと思い出したように、彼女は問いかける。

「そうだ、フランソワが亡くなったとき……あなたたち、現場にいたの?」

 再び場が静まる。四人の顔に陰が差した。

「……いや、オレたちが駆けつけたときには、もう終わってた。お前の言葉を信じるなら、船長は自ら海に飛び込んだよな」

「船が爆破されて、波間にあの帽子が流れてきたんだ」

 コリンが口を挟む。

「それで確信した。あの帽子は、船長が生前いつも被っていたものだったから」

 ニールがコリンの話に補足する形で入ってくる。

「だから、てっきり敵にトドメを刺されたと思ってたよ」

「……となると、あの戦闘狂は早合点して、海軍相手に本気でやり返すところだったのか。あいつ、マジでやらかすところだったな」

 マテオが頭をかく。それぞれが言葉を失う中、ジャスパーが真面目な眼差しでソフィーを見つめる。

「あんたが見たこと、教えてほしい。船長の最期……どうだったんだ?」

 彼らの真摯な瞳を前に、ソフィーはまっすぐに口を開いた。

「……彼は、深手を負いながらも追手を振り切って、海へ飛び込んだわ。笑っていた。『この首、渡さない』って、そう言い残して」

 しばらくの沈黙。

「わかった。あんたが見たことを信じよう」

 ジャスパーが静かに言った。


 ―――


 その後のことは、しばらく棚上げとなった。ソフィーの処遇を決めるには、もう一人の仲間――“彼”の判断を待つ必要があるらしい。

 そうして彼女は、医務室に半ば監禁されたまま三日を過ごした。コリンは想像以上の回復力を見せ、包帯が解かれると早々に自室と作業場に戻り、何やら黙々と作業に没頭し始めた。

 ある日、窓の外から男たちの口論が聞こえてきたが、ソフィーにはその理由を知る術もなかった。ただ、それがやがて彼女の運命を揺るがす出来事へと繋がっていくとは、この時点では思いもしなかった。

 一週間後、ようやくジャスパーが医務室に現れた。

「来てほしいってさ。船長室に」


 あの男――ようやく、重い扉を開けたのだという。


 ある昼下がり。

 ソフィーは船長室――いや、元艦長室――に通された。

 机の上には海図が広げられ、その前に立つ男は背を向けたまま微動だにしない。声をかけるべきか躊躇っていると、隣のジャスパーがすぐに気配を読み取って、軽く声をかけた。

「ルキフェル。言われた通り、彼女を連れてきたよ」

 ルキフェルと呼ばれた男がゆっくりと振り向く。

 顔には無数の傷が刻まれ、その鋭い眼差しは、室内に冷えた空気を漂わせた。

「数日前、みんなでコテンパンにしたから、今は大人しくしてるよ」

 ジャスパーは耳元でそう囁いた。あのとき艦内を揺るがせていた怒号の正体は、まさに彼だったのだ。

「あなた、ルキフェルって名前だったわね」

「不思議な響きだろ? ルキフェル。ニール先生によれば、あまり縁起の良い名前じゃないらしいけど」

 ジャスパーは肩をすくめ、笑い声を漏らした。

「俺のことはいい。それより、仲間の治療……助かった」

 海軍で暴れていた男とは思えないほど、ルキフェルの声には静けさがあった。意外と穏やかな人かも――そう思う間もなく、彼の次の言葉が落ちた。

「だが、海軍の人間は生かしてはおけない。マクシミリアンの命は奪えなかったが……お前には、せめて死んでもらおう」

 ぞわりと、殺気が背中を撫でた。

 前言撤回。

 さっきまでの穏やかさは嘘だったのか?

「なあ、ルカ」

 壁にもたれたまま、マテオがだるそうに声を上げる。

「その女、殺し甲斐がないってお前にも分かるだろ?」

「……だが、こいつは海軍の人間だ」

「ルカ、あの海軍野郎は『あの女に価値はない』って遠回しに言ってたけどな。オレは違うと思う。殺す価値はないが、生かしておく価値はある。十分にな」

 ルキフェル――あるいはルカ――は溜息を吐いた。戦場で見せた猛獣のような姿とは違い、どこか呆れを滲ませたその顔は、妙に人間らしかった。

 そしてその瞳。あの翡翠色の双眸は、ソフィーに何かを託すような色を宿していた。

「……それも、そうだな」

 その瞬間、ソフィーは別の方向からの視線を感じ、チラリとそちらに目を移した。

 ルキフェルの背後に控えていた青年――ニールが、無言で彼を睨みつけていたのだ。だが、ルキフェル自身はそれに気づいていないようだった。

「名前は?」

「ソフィーよ」

「ソフィー……そういえば海軍の連中は、出自をきっちり覚えているんだったな」

 少しの沈黙の後、ルキフェルは問いを投げかけた。

「さて。お前はこれからどうしたい? あの様子じゃ、海軍には戻れそうにないが」

「そうね。……困ったものだわ」

 マクシムの手に突き飛ばされたこと、吐き捨てられた言葉たち――それらが脳裏に蘇る。


 ―――あなたに……ここは似合わない

 ―――僕の部隊にいたからって、正しい人間になれると思わないでくれ


 トラウマというにはあまりにも生々しい傷跡が、胸に刺さったままだ。

「――僕から提案があるんだけど」

 間に割り込んできたのは、先ほど睨んでいたニールだった。彼は一枚の紙をソフィーに差し出した。

「な、それ契約書か?」

 ルキフェルが眉をひそめる。

「『契約期間は一週間か、それ以上』……今は停戦中ってことで、僕たちは敵対関係じゃない。もちろん、ソフィーが嫌なら破ってくれて構わない。それに、ここには六人しかいないから規律なんてものは存在しない。サインは一種の保険さ。万一、背後から刺されるようなことがないようにね。あの男、割と情緒不安定だから」

 ニールはにっこり笑うが、その目は笑っていなかった。

 ソフィーは迷った末に、ペンを取った。だが、その手をルキフェルが押さえた。

 一瞬の沈黙。

 ――彼女は振り切って、契約書に名前を書いた。

 このまま死に場所を探して彷徨うよりも、生き延びて自分の力を活かすほうが、よほど意味がある。

 それに……冒険だって、悪くない。

 この瞬間、彼女は軍医から海賊となった。

「契約成立。これは僕が預かっておくよ」

 ニールは契約書をルキフェルの目の前でひらひらと振ってみせた。

「ニール、ルキフェルがすべてを受け入れるには、もう少し時間が必要みたいだ」

 ジャスパーがそう言って彼の肩に手を置き、やんわりと制する。

「行き先は決まってるんだろ? だったら、そろそろ舵を取るよ。手伝ってくれ」

 ニールはふてくされたように息を吐き、ジャスパーに促されるまま船長室を出て行った。

「そういえば、カスティーリャ語も話せるんだったよね」

 唐突に話題を切り替えたのはコリンだった。

「ええ。フランス語とカスティーリャ語、それから英語も」

 ソフィーは頷き、少しだけ首を傾げる。

「……あなたのお友達、カスティーリャ語が母語みたいに見せてるけど、本当はフランス語も流暢よね? あのカタコト、演技でしょ」

「そうなんだって。相手を混乱させるために、わざと下手に喋ったらしい。意味あるのか分かんないけど、変わってるよね」

 コリンが肩をすくめる。

「コリン、ずいぶん調子を取り戻したみたいだな?」

 ルキフェルがどこか苦々しげに呟いた。

「みんなカスティーリャ語で話すの? フランス語の人はいないのかしら」

 ソフィーが周囲を見回す。

「このだらしない男以外は、ほとんどバイリンガルだ」

 ルキフェルがさきほどまでとは打って変わった滑らかなフランス語で答えた。

「おい、やめろ。オレが分かんねぇの、知ってて喋ってんだろ」

 マテオがむっとした顔で抗議する。

「ってわけで、基本はカスティーリャ語でよろしく」

 コリンがくすくす笑いながら言った。

 ソフィーはひと呼吸置いてから、ルキフェルに視線を向ける。

「あの時の声……やっぱりあなた、だったのね? どうして私を助けたの?」

 今なら分かる。気が動転していたあの日、嵐のなかで投げかけられた声は間違いなくこの男だった。

「裏切られる気持ちってのはな……」

 ルキフェルは目を伏せ、低く続ける。

「俺たちにも、よく分かるからな」

 その無愛想な言葉に、マテオもコリンも、何も言わずにゆっくりと頷いていた。


 こうして海賊の一員となったソフィーだったが、正直に言えば不安だらけだった。海での暮らしは初めてで、何をするにも勝手がわからない。それでも、幼い頃の貧しい生活と比べれば、遥かにましだった。個室が与えられると聞いたときは、思わず飛び跳ねてしまい、マテオを困惑させてしまったほどだ。

「ほら、ここだ」

 マテオがドアを開き、部屋を見せてくれた。ベッドと机、椅子があるだけの簡素な空間。それでも、かつて寝床すらなかった自分には十分すぎるほどの待遇だった。

「お前、どう見ても金持ちのお嬢様だろ。貴族のベッドに慣れてるなら、こりゃ地獄みたいな寝心地かもしれないが、我慢してくれ」

「いいえ。豪華すぎる部屋のほうが、かえって落ち着かないの。これくらいがちょうどいいわ」

「そうか。……何かあったらジャスパーに言え。あいつも変わり者だが、消去法で一番マシだ。ニールは態度悪いし、コリンは会話できるかどうかも怪しいし、仮にできても大体ロクなことがない。ルキフェルは言わずもがな、役立たず。オレは面倒くさいから頼るな」

 仲間のことを散々な言いようで語るが、言葉の端々から、妙に深い信頼のようなものも感じられた。マテオは左腕――義手だ――に目をやり、何か言いかけたが、ふとソフィーを見つめて表情を引き締めた。

「一つだけ、忠告しておく」

 声を落とし、低く語りかけてくる。

「ここにいる連中は、自分の出自を知らなかったり、過去を語らなかったりする奴らばかりだ。オレもその一人だ。過去がどうだったかなんて話したくないし、誰も話さない。話す必要もない。ここは、“陸に居場所がなくなった奴ら”の吹き溜まりだ。……忘れるな」

 言い終えるとマテオは背を向け、出ていこうとした。

「ただな、オレからすれば過去なんてクソどうでもいい。海の上で生きていくって決めた時点で、陸でのことは捨てた。……オレの言いたいこと、わかるよな?」

 ソフィーは押し込められるような気迫に、ただ頷くしかなかった。

「……ったく、なんでオレがこんな真面目なこと喋ってんだか。まあ、そういうことで。オレは夕食の下ごしらえしてくる」

「えっ?夕食って、あなたが?」

「そうだよ。悪いか?」

 マテオは頭をぼりぼりとかきながら、どこかバツの悪そうな顔をして去っていった。残されたソフィーは懐から黒革の手帳を取り出し、机に向かってペンを走らせた。士官学校時代に記録の習慣を身につけてからというもの、書くことはもはや日課になっていた。戦闘の記録、この船に乗ることになった経緯、そして仲間たち――思い出せる限り詳細に記した。


 記録抜粋:


 ○ルキフェル

 無愛想、という言葉がよく似合う男。戦闘中の彼は獰猛かつ狂気的で、あの顔の傷跡だけで敵を威圧していた。しかし、それ以外のときはどこか人間味がある。マテオからは「ルカ」と呼ばれていた。顔中に走る傷痕のせいで人種は不明。戦いの際の彼はまるで欠けた刃物のようで、壊れかけながらも必死に戦うその姿には、どこか繊細なものすら感じた。


 ○マテオ

 端整な顔立ちからおそらくスペイン系だと思われる。カスティーリャ語しか話せないことから、教育はあまり受けていないのかもしれない。銃の扱いは同期のジョルジュより数段上で、かなりの腕前。荒っぽい口調とは裏腹に、料理人としての顔も持つ。義手については詳細不明。過去について語ることを避けており、本人いわく「海で生きると決めたから、陸のことは捨てた」とのこと。ルキフェルとは特に親しげで、長い付き合いのように見える。


 ペンを置いたソフィーは、過去の記録を読み返しながら、自分の身に起きたことを改めて振り返る。アニータやジョルジュはどうしているのだろう。自分は軍にとって「死んだこと」になっているのかもしれない。そもそも、なぜこんな奇妙な記録を、奇妙な人々について書き続けているのか。そして――最大の疑問。

「……なぜ、マクシム隊長は…いや考えるのやめよう!」

 思考を打ち切るようにベッドに飛び込み、天井を見上げながら浅い眠りへと落ちていった。そのうち扉がノックされ、ソフィーは重い身体を起こしながら声をかけた。少しだけ扉を開けると、そこに立っていたのはコリンだった。

「今まで忙しくて伝えられなかったけど、あの時は助けてくれてありがとう」

 小柄な少年は照れくさそうにそう言って頭を下げる。

「怪我の具合はどう? 無茶はしないでね」

「大丈夫。今も安静にしているよ」

「そう、それは良かった。何かあったら遠慮なく言ってね。傷が完全に塞がるまで時間がかかるから、仕事をするときは気をつけて」

「えと……怪我のことなら大丈夫だよ」

 一拍置いて、コリンは少し視線を逸らした。

「その、これから夕食なんだけど……よかったら、みんなと一緒に食べない?」

「喜んでいただくわ」

 ソフィーが微笑むと彼の顔がぱっと明るくなった。まるで昼間の太陽みたいだ、と思う。だが同時に、こんな大人しい少年が戦場に立っていたことを思い出し、背筋が冷えた。

「コリンと言ったわね。いくつなの?」

「十五になるよ」

「十五!? ずいぶん若いのね。いつから海賊に?」

「んー……確か、二、三年前かな」

「あなたも、フランソワ直下の部下だったのよね?」

「そんなことないよ。それは――」

 言いかけて、コリンは口を噤んだ。

「……もうちょっと仲良くなってから話してもいい?」

「ええ、もちろん」

 ソフィーはすぐに頷く。

「あなたのお友達に、忠告されたばかりだから。それより……この船はどこへ向かっているの?」

「今のところ、大西洋を横断して、カリブ海にあるトルチュ島に向かってる。そこで、しばらく羽休めをしたいらしい」

「カリブ海に、トルチュ島? 聞いたことのない場所ね」

「ずっと西へ進むと大きな大陸がある。ほら、新大陸のことは聞いたことあるでしょ?」

 コリンは身振りを交えながら説明を続ける。

「その大陸の周辺には、すごく綺麗な海域があってさ。トルチュ島は、その島群のひとつなんだ。言ってしまえば――」

 少し考えてから彼は肩をすくめた。

「海賊の都市。楽園。世界全般で言うなら……“世界の掃き溜め”ってところかな」

「……なんだか、無茶苦茶な場所ね」

 ソフィーに与えられていた個室は、元々は一等海尉が使う寝室だったようだ。コリン曰く食事は提督用の食堂で食事を摂ることにしたそう。ソフィーの寝室があるフロアより一つ上の階だと言うので、コリンに案内されるまま船に揺られながら食堂にたどり着いた。食堂内は割と豪華な装飾で床には白黒のタイル張りに見えるよう四角に帆布されている。

「お、やっときたか」

 ジャスパーがジョッキを傾ける。そのジョッキの中身を見てソフィーは思わずギョッとした。

「まさか、真水?」

「ああ、そうだけど?うちにはとびきり器用な奴がいるから」

 ジャスパーはコリンに目を向けた。

「腕は大丈夫か?万全になったらあの仕掛けを組み立てておくれ」

「全く、心配してくれたと思ったら物作りの催促ですかい」

 コリンはため息を吐きながらルキフェルの隣席に座った。ソフィーもコリンの隣に腰掛けることにした。

「はいよ、本格的な航海の始まりを記念して豪華だ」

 マテオは自身が調理した豚肉の串焼と新鮮な野菜を豊富に取り入れたスープが一人一人に配膳していく。パンはカビが生える前に食べ尽くそうという算段なのか、一つのカゴにまとめてテーブルの中央に置いた。すぐそばにはバターとチーズも置かれている。どうやら自由に取っていく方式のようだ。

「海軍でもここまで豪華な食事は出ないだろうな」

 マテオが席に着いたことを皮切りに各々が会話が繰り広げられる。食前の祈りも無しにおしゃべりが始まったためソフィーは多少面食らった。

「それでさ」

 コリンが匙を置いて、向かいに座るマテオに視線を送った。

「マテオがまた義手に傷をつけたからトルチュ島で材料を買い直して改良しなくちゃいけなくなったんだ」

「傷ぐらい気にするな。それに争った衝撃で壊れてもいないから暫くは必要ないぜ」

 マテオの隣に座るニールが呆れたように肩をすくめる。

「義手で平然と剣を受け止めるの、本当にやめた方が良いよ。格好つけたいのは山々なんだろうけどね」

 ソフィーはコリンの怪我した腕を観察していたが、動きに関しては特に支障をきたしていないようで安心した。ルキフェルがチーズを手にしたまま、まだ話し途中のコリンに目配せをする。コリンは彼の要求を察して会話を中断し、ソフィーに目を向けた。

「今から見ること、内緒にしてね」

 意味が分からないとソフィーは首を傾げたが、これから自分が見た光景に驚愕した。コリンがフィンガースナップをすると、パチンという音とともに小さな火花のようなものが散ると人差し指の先から小さな火が灯った。自分の幻覚ではないかとソフィーは何度も瞬きしていたが、ニールの「あっさり見せるなんてどういうつもり?」という言葉が彼女にこれは現実なんだと思い知らせた。コリンは平然とした様子で、チーズの表面を指先に灯った炎で温める。やがてルキフェルの視線の意味を汲み取ると指先の炎をフーッと消した。

「今の、何なの?」

 ソフィーはようやく声を絞り出したが、うまく言葉にできなくてしどろもどろになる。ルキフェルは一言も交わさず溶けたチーズの表面をナイフで削って自分のパンにトロリと垂らしている。

「ラクレットチーズだよ」

 コリンは悪戯っぽく喋る。

「ごめん、冗談。信じられないかも知れないけど、ぼくには不思議な力をいくつか持っているんだ。今見せたものは“火を発生させる力”。船の上で使うには危険だから限定的になってしまうんだけどね」

「戦いで役立ちそうだと思うじゃん?ところがコリンはね、戦闘の時は剣を振るう方が好きだって言うんだ」

 ジャスパーが柔かに笑う。どうやら、自分が困惑している姿を見るのが気に入ったようだ。

「みんなは当然知っているのよね?その、魔術っていうのかしら」

「ほう、気絶はしないか。肝が据わっているんだな」

 マテオは興味深そうにソフィーに目を向けた。彼は指先に炎が灯った瞬間も一人で食事を続けていた。この光景が当たり前すぎて気にも留めていないのだろう。しかし、ソフィーの心情は少し違くて、あまりにも非現実的な現象を見て「魔術が存在する」という恐れより「なぜ魔術が使えるのか?」と興味が湧いた。ただ、正直に言うと今の状況を受け入れられなくて困惑するしかない自分もいる。

「魔術ね、やっぱりその言葉でしか表現できないかあ。ぼくにもどうしてこの力が使えるのかよく分かっていないんだ。ぼくが物心ついた頃から既に使えたと言うことしか知らないんだよ」

「ええ、もし世間に見つかったら大変ね」

 その時、ルキフェルが立ち上がり一言呟いた。どうやら先に夕食を食べ終えたようだ。その証拠に彼の皿は綺麗さっぱりだ。

「船長室にいる。何かあればノックしてくれ」

「おう、あと料理の感想があれば・・・」

 マテオの言葉は彼には届かず、ルキフェルは食堂を出て行った。船長室に向かうには一度食堂を出て階段を上がる必要があるのだ。ルキフェルが食堂を出て行くと、張りつめていた空気がふっと緩んだ。沈黙を破ったのは、向かいの席にいたニールだった。

「そういえば、ソフィーはコリンの怪我を治療してくれたんだって?」

 突然話題を振られ、ソフィーは小さく頷く。

「ええ、早めに手術できて良かったわ。あとはこの子の忍耐力と、あと不思議な力のおかげで、速攻で完治したわ」

「聞くところによると、針と糸で傷を縫ったんだって?」

 その言葉に、コリンが待ってましたと言わんばかりに身を乗り出した。

「そうだよ! ほら、この通り」

 そう言ってコリンは長い右袖を捲り上げる。二の腕に走る縫合の跡がはっきりと見えた。

「本当だ。綺麗に縫えているね」

 感心したように呟くニールとは対照的に、マテオは眉をひそめたまま口を挟む。

「お前ら、人の身体に糸が縫われているって恐ろしくないか? 治療する側もとてつもなく勇気が要るだろうよ。海軍はいつの間にそんな技術を身につけたんだ?」

 その視線を正面から受け止め、ソフィーははっきりと言葉を返した。

「いいえ、あれは私が独自に開発したものよ。早期治療と、鎮痛薬か睡眠薬が必要だけど」

「鎮痛薬……マンドレイクか」

 今度はコリンが思い出したように言う。

「ぼくも初めて見て、しかも食べることになるとは思わなかったけど、海軍はそんな物まで隠し持っているの?」

「いいえ、あれは隊長が……」

 ソフィーはそこまで言いかけて言葉を飲み込んだ。一瞬、食堂の空気が静まり返る。それを察したのか、ジャスパーがわざとらしく咳払いをして話題を変えた。

「そういえば、ルキフェルは船長室にいるってね」

「うん。あそこには書物がたくさんあるみたい。どうやら、この船は元々“東”へ向かう予定だったみたい」

 コリンの言葉に、ニールがゆるく頷く。

「東ねえ。昔から交流は多いけど、特に最近は貿易関係で活発だよね」

「東へ向かう探検隊。どの国へ向かうつもりだったのかは知らないけど、秘密裏に行われたものだったらしい」

「へえ……」

 コリンの言葉にマテオはジョッキを傾けながら、肩をすくめた。

「この船にそんな秘密があるとはな。まあ、オレたちは西へ向かっているけどな」

 ジャスパーはジョッキの水を飲み干し、椅子から立ち上がる。

「さて、おれはそろそろ夜の航行をするか。マテオ、忙しくなければ夜食を持ってきておくれ」

「ああ、今夜も持っていくぞ」

 ジャスパーが食堂を出たのをきっかけに散り散りとなった。ソフィーはギャレー(キッチン)でマテオの手伝いをしてから船医室に向かい、薬品や包帯など治療道具の確認を行った。長期的な航海を想定してか備蓄など十分あることが分かるとホッとしたが、彼らの戦闘力を全面的に信じるなら自分の役目はないだろう。ソフィーはベッドに腰を下ろし、日記にペンを走らせた。


 ○コリン

 少々斜に構えた海賊。簡潔に言うと彼は魔法が使える。ジャスパー曰くとても器用らしいが、詳細は不明。今度、少し聞いてみよう。いかんせん、自分の目が信じられなくなっているからだ。


 その後、自分が見たことを全て、ありのままに書き記した。描き終わって自分の文章を何度も読み返したが、やはり自分の目が信じられなかった。深いため息と共にソフィーはベッドに沈んで瞼を閉じればある記憶が呼び起こされる。


 隊員を新規募集していると聞き慌てて申し込んだのが最初だった。トゥーロンにて昇進に必要な資格を早めに取得するのに精一杯で何を話すか全く決めていなかったが、幸いにも部隊隊員の質疑応答のみだったようだ。

 相手は第七艦艇部隊の部隊長―――マクシミリアン・ブーケ。会うのは実は二度目だ。

「随分久しいね。あの時は、災難だったね」

 あの日のやり取りは、妙に心に残っている。今でも彼の声が耳に残っていた。

「ソフィー・ド・ルノアールくん、君はパリにある割と上流貴族の出にも関わらず出身がノルマンディー地方となっていますが、その理由は話せるでしょうか?」

 当然聞かれるだろうと想定していた。血筋主義のこの世界で、自分が元々は孤児で田舎から出てきた者だと聞けばどんな反応をするか目に見えていた。士官学校の一部の教官からは拒絶されているのだから、この人もきっとそうなのだろう。

「マクシミリアン隊長。出自とか血筋って、そんなに重要でしょうか?」

 この問いかけに、隊長は面食らったようで暫く口を開かなかった。ソフィーが慌てて謝罪をしようとしたその時、隊長は穏やかに微笑んだ。

「そうですね、余計な詮索は野暮というものです。申し訳ない」

 そう言った彼は髪を耳にかけ左耳に付けた黒ずんだイヤリングを見せびらかした。

「そんな僕も、本当は世間から讃えられるような人間じゃないんです。それでも部隊を持つぐらいには伸し上がった。君も、自分の実力を認められたいと思っているんじゃないですか?」

「ええ、常日頃から思っていることです。私は、自分が求められるところで自分の存在意義を見出したいのです」

「うん、その気持ちよくわかります」

 ちゃんと対面したのは初めてなのに、こんなに心が通い合うことがあるのかとソフィーは感動していた。この人ならついていきたいと思えるほど彼に魅せられていた。そう思っていた矢先、隊長が手を差し出して告げた。

「ソフィー。あなたが士官学校時代から僕は君に目をつけていたが、あの日のこと、そして今この瞬間、僕は君と一緒にいたいと思っています。僕のことはマクシムと呼んでも構いません」

 ソフィーは思わず目を丸くしたが、隊長は構わず続ける。

「ソフィー、僕たちはまるで兄妹のようですね。死と隣り合わせの世界だけど、僕は貴女に生きていてほしい、何故かそう思わせられる」

 差し出された手を握り、マクシムと見つめ合ったところで暗転した。

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