第5話 終わらせることにした
春は病院に着いた。
408号室 一ノ瀬春
心臓の音がうるさい。
汗が止まらない。
身体中が震える。
自分の身体ではない。
楓の身体が震える。
自分の人生にこんなことが起きるなんて…。
自分で自分を殺すことになるなんて…。
汗ばんだ震える手でドアに手を掛ける…。
作間の顔が浮かぶ…。
これでいいんだ…。
私は間違ってない!!!
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