第17話 初めての喧嘩
ある日の昼休み、蓮と美桜の間で小さな行き違いが生じた。
些細なことで口論になり、互いに意地を張ってしまう。
教室の隅で、二人は沈黙したまま時間を過ごす。
「…ごめん、美桜」
「私もごめん、蓮くん」
言葉にしながら、胸の奥のもやもやが少しずつ解けていく。
手を取り合い、笑顔を取り戻す二人。
小さな喧嘩を経て、互いの存在の大切さを改めて感じる。
夕陽が差し込む帰り道、二人の手は自然と重なった。
高校時代の頃から続く信頼が、大学でも確かな形で残っていることを実感する。
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