世界をうたう
莉翠
色なき旋律
港街の酒場『
カウンターの隅でリュートを抱え
***
世界は目に見えない色でほどかれていく
空を渡り旅する鳥の唄
森を吹き抜ける葉擦れのささやき
草地に揺れる花は雲へと指を伸ばし
焚き火はやわらかく爆ぜて
温もりの行方を指し示す
港を発つ船の
まだ見ぬ地への不安と憧れが
同じ音で脈打っている
色なき色を
巡りめぐりて旋律となり
世界はまた自らを語りはじめる
わたしはいったいどうすれば
この美しさを言葉に託しきれるだろう
せめてそのほんの一端をでも
この身に留めておきたくて
今日もわたしはそっと弦を
***
Melody of the Colorless - 色なき旋律
https://suno.com/s/7VUF4QEmAWX1HBKx
詩人が歌ってたら嫁が乱入してきたバージョン
https://suno.com/s/kGoNqhj60wKPdVLe
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます