悪役を好きになったモブな僕

七野美乃

第1話

悪役を好きになったモブそれが僕シオン・リーガー

僕には前世の記憶がある前世の名前は『真白七夏』純日本人だった。

なんで死んだかは覚えてないでも覚えていることは、この世界はゲームの世界で僕が好きだったゲームであること。

僕はただのモブ、でもヒロインに仕える執事見習いだ。

だが、僕が好きなキャラクターは、攻略キャラクターじゃない、悪役だ。

僕が好きなそのキャラは、ルート・アルセクト

この世界は、魔法に特化したよくあるファンタジー恋愛ゲームだと思う。

前世を思い出したのは、五歳のころ高熱を出してその時に思い出せた。

アルセクトみんなアルくんって、呼んでて人気のあるキャラだった。

アルくんを思い出せたのは、嬉しいことだけど、思い出したのはそれだけじゃない。

僕はアルくんに殺されるのだ、主人公達の前で確か見せしめ的な感じで殺されるのだ。

執事見習いだから少し失敗したりしてみんなに好かれている方のキャラだったと思う。

自分もまさか死ぬなんて思ってなかった。

アルくんに出会ったとき、執事見習いだけ捕まってしまって、そのまま首を絞められ死んだはず。

つまり最後は、アルくんの体温を感じながら死ねるのだなにそれ最高か?

とも思ったが、別に僕はマゾヒストではないためそれは、却下したい。

それに僕はアルくんに仕えたいので、僕がやることは一つ幼少期のアルくんを探すことただそれだけだ。

アルくんを探せば、もしかしたらヒロインではなくアルくんに仕えることができるかもしれない。

そう思い立った僕は、取り敢えずアルくんが大人になるといる拠点のような所に来たそしたら小さい子供が一人で泣いていた。

僕より2歳くらいに見える年下の子だった。

アルくんの関係するのかもしれないので取り敢えず話しかけてみた。

「ねぇ、君こんなとこで何してるの?」

「ひっ、だっだれ」

すんごい怯えている様子だった。

「僕は、シオン・リーガーだよ君は?」

「ぼっぼくは、ルート・アルセクト」

驚いた、この子がアルくんだったなんて、確かに面影はある。

「なんで泣いてるの?」

「えっとっぼくねっ」

「うん」

「おかあさんにすてられたの」

捨てられた?確かにプロフィールでも載っていたけどこんな小さい時からだったなんて知らなかった。

「そっか、じゃ、じゃあ僕と一緒に来る?」

「いいの?」

「うん!お母さんたち優しいし許してくれると思う」

「じゃあついてく」(ぎゅ)

アルくんにッアルくんに袖掴まれてる。

可愛すぎる。

「おにいさん?」

「あっごめんね行こっか?」

「うん」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

悪役を好きになったモブな僕 七野美乃 @Funagawa07

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ