男失格

御簾神 ガクル

第1話 お母さんごめんなさい

俺はモテナイ

全く持てない

女性と仕事の話はできるが雑談などできない

一度勇気を出して雑談したら次の日から避けられるほどだ

よって俺の遺伝子が後世に残ることはない

年老いて唯一俺の心配をしてくれる女性 お母さん

ごめんなさい

あなたの息子は 男失格でした。

これはそんな俺の物語



仕事が終わり家で夕飯を食べている。

今日は焼き魚とサラダだ。

TVからはワイドショー

特集でDVの話だ

暴力を振るう男 

酒浸りで女を働かせている

クズだろ

でも結婚できている

ちゃんと子供がいて遺伝子を残している

対して俺

暴力は振るわない

仕事もちゃんとしている

でも子供どころか女の影すらない

女性の評価では俺がクズと思った男のほうが価値が高いことになる

なら俺も体を鍛えて女性に暴力をふるような男を目指せば

面白みのない男から面白みのある男にランクアップするのであろうか?

結婚できるのであろうか?

やはり野生の本能で強い男こそ価値があるのであろうか?

そんな妄想をしているうちに夕飯を食べ終わった。

俺は茶碗をキッチに行って汚れが落ちやすいように水に漬けるのであった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る