第6話



 満天の星だ。


 徐庶じょしょは自分の才が賈詡かく郭嘉かくかに及ばないと言っていたけれど。

 そもそもあの人達には曹魏に対する愛着や忠誠心がある。


 徐庶のそういうものは魏にはない。


 蜀の、劉備りゅうびの許にある。

 それを傍らにすれば人は必死に、真摯にそれを守ろうとして真価を発揮するものだと、陸議りくぎはそう思っていた。


 誰かに信頼されることで、安心して力を発揮出来るようになる人もいるのだ。

 徐元直じょげんちょくの真価はきっとまだ見えていない。



 星の海を見ていると、

 これこそと思う星を見つけても、瞬きをした瞬間にその星を見失う。

 だけどそれは見失っただけで、無くなったわけではない。

 星は存在するのだ。

 例え自分の手の中に収められなくても。



(この空のどこかで輝いてる)



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