裏稼業の冒険者オルクと、無駄に明るい少女ミンテの旅路に、笑わない女魔導士セルピナが持ち込む依頼──
それは「勇者を殺してほしい」という、世界の常識を真っ向から否定するもの。
魔王に対抗するはずの勇者が暗殺対象となる理由を語らないセルピナの不信感と、<死神>と呼ばれるオルクの冷静さが、物語に独特の緊張感を生む。
三人の奇妙な旅は、正義と悪の境界を揺らし、勇者という存在の“裏側”を少しずつ暴いていく。
外れ者たちが選ぶ道は本当に間違いなのか──
読者に問いを投げかける構造が魅力的。
魔が蔓延る世界で、常識が反転する瞬間を描く、重厚でスリリングなダークファンタジー。