第3話




「紫乃の叫び声にびっくりしたんだけど……」


「俺も自分でやっといて反応凄すぎてびっくりした」



聞いたことのある声に顔を上げるとそこにはもうスクリームはいなくて、いたのはいつもの姿をした衣央くんだった。



……そう言えば、トリ任されたって前に言ってたな。


 

廊下に出て明るい日差しを浴びるとやっと安心することができて、ホッと胸を撫で下ろした。



「紫乃ぐらいだよ。あんなにビビってたの」



衣央くんに笑われて、情けない声を出した自分が恥ずかしくなる。



明るいところだったらそのマスクを見ても何とも思わないけど、暗いところで急にこられたら普通みんなびっくりするんじゃないの?



「紫乃、まだ休憩時間ある?」



衣央くんにそう聞かれてポケットから出したケータイの画面で時間を確認する。



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