傷心と回復と
- ★★★ Excellent!!!
ヘンドリック、お前もか!・・・と、13・14章を読んで思いました。
真相を知ってしまえば、ヒロインだけを愛していたのにすれ違いやら策謀やら諸々の結果ヒーローになれなかった男たち(ハロルドとかフレデリックとかノックスとか)に肩入れしてしまう癖が炸裂し、キャスリンと同じように割とダメージ食らっていました。
そういうメンズには一生ひっそりこっそりとでもヒロインを思い続けてほしいし、想いが強ければ何をしても許されるとは思えないので、その後の彼らの描写があまりなかったことは救いでした。
婚約が解消されてすぐにこっちとこっちで入れ替えね~とはならずに(結果的にはそうでも!)キャスリンがゆっくり心の傷を癒しながらアルベールへの気持ちに気付いていく過程に、こちらも同じように受けたダメージが回復していくようでした。
静かな描写の中にも心を揺り動かす素敵な物語をありがとうございました!
(レビューというよりただの感想ですみません!)