第4話 あれな…新システムな…

 現状のシステム室は開店休業状態でした。

 勿論、新システム構築にサブとして協力はしましたが、彼らは僕等にほとんど訊いてこなかったです。


 やり方が間違っていましたね。

 我々を巻き込まず構築しようっていうのは…


 担当者さん、プライドも見栄もあったのでしょうね。


 室長が居酒屋で僕に言いました。

 なにしろ暇で6時前に家に着く状態でしたから。

 居酒屋にも行きます。

「堀(私のことです)…あれな…新システムな…」

「はい…」


 手酌で日本酒を飲もうとされている室長のとっくりを僕は素早く引き取り、なみなみとおちょこにつぎました。

「つぶれるぞ…」

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