第17話 開始
「ムッ」
昼。
偵察部隊により、夜の外出禁止が命じられた。
「これは……私達も動きますか」
「だな」
ルドフ、そして俺は今回の決戦の参加を決定。
「リイとトモさんは?」
「トモさんは今回は大人しくしておくらしいです」
「っていう事は……」
「はい、私は参加します。すぐに成長したいので」
という事らしい。
「じゃあ準備をしておこう。結構な奴が潜んでいそうだからな」
---
夜。
飛び出す。
「あぁ……少数ですがいますね」
「だな。上級も何体か潜んでいる」
ルドフは自身の掌を傷つけて血を出し、弓を創造。
上空に構える。
「ピーちゃんの情報を共有します」
ギギッ
ルドフは弓を強く引いた。
バシュッ!
「分裂」
弓は3つに分かれて飛んでいく。
そして刺された低級は死に至った。
「技を持っているのか」
「そうですね。殆ど漁夫の利みたいな形でしたが……」
俺はというと低級の駆除を任せて、上級の駆除に向かう。
ピーちゃんはルドフについて貰っている為、自身で倒す必要がある。
カチャッ
ズドンッ!
脳を撃ち抜く。
ズドンッ!
次に核を撃ち抜く。
「グアアアアアッ!」
次々と吸血鬼は俺を見つけてやって来る。
「チッ、やっぱり剣を使うしかないか」
血液加速ッ
バビュン
トッ
大勢の吸血鬼の背後に立つ。
「グアッ?」
バシュバシュバシュバシュバシュ!
そして吸血鬼は切られて絶命していく。
敵は背後に移動した事を気付かずに死んでいった。
クンッ
吸血鬼の匂いはまだする。
ズドンッ!
リイは吸血鬼の核を丁寧に撃ち抜く。
低級であれば頭の破壊なしに、核を撃ち抜ける威力が出てきたようだ。
「ビユマさん、今の所爵位持ちの吸血鬼の姿は見当たりませんね」
「うまく匂いを隠しているんだろう。一軒一軒探していくしかない」
!
タタタッ
その時、2人の男がやって来る。
1人には見覚えがある。確かカサという男だ。
もう1人はリイが暴走した時に見た青髪の青年だ。
「よぉオッサン。また出会ったな」
「あぁ」
思惑通り、話を聞いてこの場に来てくれた様だ。
「……」
青髪の方は俺を強く睨んできている。
「よろしく」
「あぁ」
と少し挨拶を交わす。
「今回は俺が駆除する」
「お互い頑張ろうぜ」
と言い合った後に別れる。
「あの青髪の人、私が言っていた人です」
「だろうな。あの実力なら伯爵級でも戦えるだろう」
必ず強い吸血鬼は町の何処かにいる。
2人で探せば効率が悪い。
「リイ、とにかく討伐しながら強い吸血鬼を探そう」
「分かりました。見つけたら……」
「ピーちゃん経由で教えてくれ」
「分かりました!」
タッ
お互い逆方向へ駆け出す。
「グアアアアアッ!」
ザシュザシュ!
襲い来る2体を討伐。
全ての旅館を簡単に見て回り、場所を特定し始める。
「きゃーッ!」
男爵級。
旅館内に入り込んでいる。
バシュッ
それを切り刻んだ。
「ありがとうございます……」
「はい」
何の道具も使わずに、爵位持ちがこの街へ侵入しているということはこの町には公爵級がいると見ていい。
初めての戦闘。一人では倒す事は不可能と見る。
バシュッ!
「ここもハズレか」
爵位持ちはまだ一体。
相当身を隠している様だ。
「!」
ズドンッ!
一瞬通り過ぎた影を逃さず撃ち込む。
そこには核を撃ち抜かれた男爵の姿があった。
「よし、2体目」
地上からの捜索はそろそろ難しい。
ならば……
バサッ
血の翼を広げる。
これはマチル襲撃時に伯爵を討伐し獲得した技。
血で翼を形造り……
トッ
飛ぶ事ができる。
「さぁ!どんどん駆除するぜ!」
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