第47話 それぞれのインターミッション その三

魔王軍兵士達が落ち着きを取り戻したことに頷いたテイルがガノハットや魔王軍兵士達に、それではと前置きをしたあとで更に力の解放をしていく。


「……お? 皆さん落ち着きましたね?」


「当然だ、我々は魔王軍の兵だぞ? たかがその程度の魔力で震えるわけがなかろう!」


「そうかそうか、それなら良かった」


「……うん? 良かった?」


「ええ」


「……なぜ、良かったなどと思えるのだ……?」


「だって、これからもっと力の解放をやっていくんだから、この程度で震えていたら困るのよ」


「……これからもっと、力の解放をやっていくだと……!?」


「ええ。それじゃいきますね? はああああ!!」


「……な!? な!? な!?」


「な、なんだこれは!?」


テイルが力を解放した瞬間、大気が震え、地面が割れ、猛烈な砂煙が巻き起こり、魔王軍兵士達が今まで生きてきたなかで感じたことのない凄まじいプレッシャーが彼らに襲い掛かった。

ちなみにテイルは魔王軍兵士達に殺意は当然ながら、敵意も一切向けてはいない。

純粋な力だけで魔王軍兵士達にこれまで経験したことのない凄まじいプレッシャーを与えていた。

そしてこのプレッシャーは魔王軍兵士達の想像を遥かに越えていた。

それは部下達を一喝したガノハットも同様で、ガノハットは自身の発言を激しく後悔する。


(な、なんだこの圧倒的な力は!? これがテイル・フェリアシティの力なのか!? これを部下達に怯えるなと言うのは無理だ! 俺ですら足が震えて動かんのに、部下達が動けるわけがない!)


こうしてガノハットが自身の発言を後悔しているなか、ガノハットの部下達は全員がテイルのプレッシャーに震え上がっていた。


「ひ、ひいいぃ……」


「あ、ああ、あ……」


「も、もう駄目だ……殺される……」


「とりあえず、これでわかってはもらえたかな?」


「……あ、ああ……」


「それは良かった……ああ、そうそう、ちなみに言っておくけど、これで完全フルパワー状態の時の十分の一以下だからね? まだまだ上があるからね?」


「……」


テイルの力に震え上がっていた魔王軍兵士達は、テイルの追加情報で完全に心を折られてしまう。

こうして心の折れた魔王軍兵士達に、テイルは続ける。


「さてガノハットさん。これでテイル・フェリアシティが帰ってきたと理解していただけましたか?」


「……は、はい、理解、しま、した……」


「では早く帰って大魔王フレイルに伝えてください。テイル・フェリアシティが帰ってきた、と。次は負けない、と。伝言をお願いしますね?」


テイルはこう言うと解放していた闘気と魔力を打ち消していった。

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