【ある身内殺人者の記録】
楠本恵士
こうなったのも、元々一回もコンテストで一次予選を通過させてくれない、カクヨムが全部悪い!
「カクヨムのコンテストで作品が認められていれば、書籍化して少しでも収入が増えて未来に夢と希望があれば……全部カクヨムが悪い!」
最近、コンテストに落ちるたびに〔一次通過も皆無〕時々思う「自殺するか、人を殺して全てを捨てて刑務所に入れば……楽になれるかな?」と……。
「宝クジに当選して、それなりの金額が入ってきて……心の余裕があれば……こんな、惨めな気持ちにはならないのに……この世の中は綺麗事を抜きにして、すべてカネ……別に贅沢したいワケじゃない、心が安定する金額とチャーシュー麺にチャーシューを多めにトッピングできる幸せがあれば」
占いには最近、懐疑している信じられなくなってきている。
占いは基本当たらない。
エンジェルナンバーはまやかし、デタラメ。
コンテスト等で落選する挫折と失望の繰り返し……もう疲れた。
ネットで検索して見た……無差別殺人事件を起こす犯人に共通する動機の一つ。
『繰り返される・挫折』
『繰り返される・失望』
『追い詰められて』
『外部に恨みの矛先を向ける』
『無差別殺人は、自殺願望の裏返し』
すべてが今の自分の状況。
心が闇落ちしてしまった自分が、どうして実弟を恨み……殺意を抱くまでになってしまったのかお話ししよう。
まだ、自分が正気を保っていられるうちに。
愚弟ハルキを殺害する前に。
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