Rainy September
Rie
— 九月のダイアリー —
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September
火よう日、曇り
気の早い長袖で来てみた
午後のデパート
会えるはずのない
あなたの姿も、
見つけられそうに
想い出と腕をくみ
一日きままに歩く
あなたを
どれだけ好きかわかる
いまごろ読み返すと
突然、迷子になっていた
わたしを探して
九月の雨、
映る街はプリズム
会える気がして
会える気がして
素敵だった日々
想い出はセピア色
風がめくって
いつの間にかエピローグ
少し大人びてたね
二人は疲れてしまった
ねえ、元気でいるの?
もう、夢は叶ったの?
かなしくて
進めなくなるの
ねえ、変わってゆくの?
もう、だれかといるの?
顔だけが
うかばなくなるの
ため息、センチメンタル
あたらしい季節
もうそこに来てるのに
すぐそこに来てるのに
九月の雨、
あなたに追いつけない
雨に消えて
雨に消えて
憎んで、センチメンタル
離れる日がくるなんて
あの頃のふたりが
信じられない
きみのいない世界
きみのいない世界
二人きりのSeptemberは
二度とこない季節
九月の雨よ
めくってダイアリー
新しい、ダイアリー
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Rainy September Rie @riyeandtea
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