キミは、わたしの後ろの席

 「キミは、わたしの後ろの席だよっ」

 「うんっ!窓際だねー」


 「そうだよー」

 「うち、空とか見えるから、窓際、大好きー」


 「わたしもー」

 「キンモク星の小学校も、きれいでかわいいねー」


 「そう?」

 「きれいなニオイもしてるねー」


 「金木犀の良いニオイかなー?」

 「そうなのかな〜」


 「あ、そうだ!1時間目は音楽だから、音楽教室に行こうー」

 「音楽教室?」


 「そうだよー、あそこだよー」

 「うわっ!ピアノだ!」


 「地球といっしょ?」

 「だいたいいっしょみたい」


 「今日はクラシックを聴く授業みたいで良かったねー」

 「クラシックを聴いてればいいのー?」


 「そうそう」

 「寝てても、わかんない?」


 「寝てたら、だめだよー!レポートも書くんだからねっ」

 「そっか!じゃあ、ちゃんと聴いておこう」


 「す〜す〜」

 「ん?」


 「ぐ〜ぐ〜」

 「こらーっ、寝るなー!」


 「うわっ!寝てしまうとこやった」

 「思いっきり寝てたよーっ」


 

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