完璧なあなた

たんぽぽ

第1話

「ピピピッピピピッ」

「んー、、」

朝から大きなアラーム音で起きる。

朝のアラームは世界中の音の中で1番嫌われてるんじゃないかっていつも思う。

好きな曲は絶対アラームにしてはいけない。

嫌いになってしまう自信しかないから。

今日はなんか音が高く聞こえたな。そう思って目を開けてみた。

「え!」

ありえない速度で飛び起きる。

「やっば!もう時間やん!」

寝坊した朝は頭が回らない中動くからまだ夢なのか現実なのかも分からない。

倍速なんじゃないかと疑う速さで身支度をし、家を飛び出す。

「行ってきまーす!」

寝坊したせいでいつものバスに乗れなかった。

「着くの30分か、、はぁ、、。」

寝坊しなきゃ良かったと思ったが、寝坊したことを後悔しても仕方がないとも思った。

バスに揺られ、電車に揺られ、徒歩30分で着く私の学校。家からは1時間半もかかる。

音楽や映像があれば時間を潰せるし、この時間が大好きなので、私にとってはとても有意義な時間。

バスが来た。行き先が間違っていないかしっかりと確認し乗り込む。

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