第5話 ドビュッシーの「月の光」(clair de lune)1
〜 ドビュッシーの「月の光」(clair de lune)1 〜
彼のお母さんが使っていたものだ。
素敵な食事の後、ピアノの連弾をすることになった。
ドビュッシーの「月の光」(clair de lune)を幻想的に奏でる。
開け放した窓から風が吹き込み、
まん丸の大きな満月が白く
印象派の絵画のように、
パステルカラーの夢のような幻想的な調べが
部屋を満たす。
私は低音部を弾いた。
この曲は高音部が特徴的で幻想的
最も美しい旋律が
今宵の満月の光の中に溶けてゆきそうなくらいかそけき調べになって秋の空気に解き放たれる。
彗ちゃんの指は細くて長く、
右の小指には二重の指輪がはめられ、
真ん中に十字架のモチーフが輝いている。
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