第4話「沈黙とポンコツ」

20XX年4月7日14時47分。購入した不動産の一つのアパート近くのトンネル。


「おい!!おっさん???金持ってそうやん!!俺たちにくれよ???」

「君たちは誰かな??私に何か用かな??」

「話が通じねえのか??金をくれって言ってるんだ!!」

「素直に渡せばよかったのに!!後悔するなよ!【鮫の牙】!!!」


「こんなもんかな???君たちの力は・・・。」

「くそ・・・。何中強さだ。」

「残念だが威勢の割に異能力の覚醒はしてなかったようだな。私のことを逆恨みされては困るからな・・・。どうしてくれようか・・・。」

「何をする気だ!!もう俺らは・・・。」

「何もしないか??なら安心だ。」


私はトンネルを後にした。彼らの悲鳴など電車か何かの音で消されていた。


20XX年4月9日16時55分。購入した不動産の一つのアパートの前。


「まぁこんなもんか。」

「こんにちは。」

「??・・・。」


そこに立っていたのは隣の部屋に住む女性だった。


「あぁ、お隣の・・・。こんにちは。」

「お仕事終わりですか??」

「まぁそんなもんです。」

「お疲れ様です。・・・。あの。夜私の部屋とかうるさくないですか??」

「いえ、そんな気にならないですよ。同化されました???」

「いえ、それならよかったです。」

「鈴??なにやってんこんなとこで???」

「あ、いや、お隣さんと話してたの。すぐ戻ります。」

「早くしろよ。」

「ごめんね、お隣さんもすいません。」

「ええ。大丈夫ですよ。」


20XX年4月11日16時59分。購入した不動産の一つのアパート。


ピンポーン(インターホンが鳴る音)


「はい。」

「す・・・すいません。隣のものです・・・。」

「あぁ。今出ます。」


ガチャ(ドアを開ける音)


「どうされました??」

「いや・・・えっと・・・。」


隣の人はなにか震えてるような怖がってるような感じがした。


「どこか・・・出かけましょうか??車なら出せますが・・・???」

「・・・。はい・・・。」


その女性を乗せて横浜の街を走り始めた。


20XX年4月11日17時00分。????


「おい・・・あれって・・・。ボスじゃないよな???」

「におい的にはボスだが、あんな一般人に優しかったか???」

「そりゃあ、ボスだって日本で過ごすんだから優しくなるんじゃ??」

「でもなんで俺らこんなとこで隠れてんだ??」

「知らねえよ。なんかここにいたんだ。」

「おい、来るまでどこか行くぞ????追いかけていこう。」

「あの辺の車かっぱらうか???」

「いや、お前ら飛べるやん。」

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