2話

2時間目が始まって、はや30分。しかし体感は30年だ。....なんて冗談は置いておこう。つまらないしな。授業が終わったら、なぜ僕が人生のほぼ全てを作者のせいにするのか?について2人に話してやらんとなぁ。ふふふ、理由は超絶簡単なのだがな。


「はい、これで終わりです。ありがとうございました」

"ありがとうございました!"

「おい、終わったぞー」

「えっ、あっ、もう、終わったの」

「うん、終わったよ。まあ、どうせ寝てたんでしょ?」

「うんよくわかったね。ソラ。僕は寝てたみたいだ。記憶には無いけどね」

「前半は頑張ってたのにな。後半で寝始めてたもんな」

「ハルト、そこまで見てたの...?」

「後ろの席舐めんな」

「席近いのいいな〜。授業中話しててもバレにくいし」

「周りからの告げ口が無ければ問題ないぞ。あとは先生が地獄耳では無ければな!」

「地獄耳の先生いるの?」

「ああ、いるぞソラ。奴は、数学担当の酒井先生だ。奴は別名'地獄耳の鬼酒井'と呼ばれている」

「「レイト...」」

ソラとハルトが震えている。いや怯えている。なんd...

「おい。誰が、地獄耳の鬼酒井やて?」

ヒェ、

「コレは、コレは、数学の酒井先生やないですか...そ、それは先生の聞き間違いっちゅうやつです」

「授業中よりも生き生きと話しとったが...それに、無実ならなんでそんなに怯えとるんや?」

「あ、えっと、あ、その、...すみませんでした!!!」

「レイト、放課後生徒指導室な?」

「はいッ」

「ほんじゃ、数学始めんでぇ。みんな席ついてなー」

そして、僕にとっての恐怖の数学が始まった。酒井先生怖すぎる。でも、多分微関西弁なのよね。喋り方は好きやわ。まあ、生徒思いの先生であるんは知っとるけど、もう少し優しくしてッ!!

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