第6話
※
「え? 予約をキャンセルしたって、一体どういうことなんですか?」
チェックインの時間を過ぎてもお客様がいらっしゃらなかったもので、と事務的な口調を崩さないままに受付の男が説明する。銀縁の眼鏡にロマンスグレーという出で立ちの、ホテルマンよりも執事と言った方がしっくりとくるような、初老の男だった。そしてなんとも気まずいことに、男はぼくとまったく同じに見える紺色のアロハシャツを身に着けていた。けれどもちろん男もぼくも、決してその事実に触れようとはしなかった。
「連絡もせずにですか?」とあくまでも冷静な風を装ってぼくは尋ねる。
「ご連絡なら、五度ほどさせて頂きました」
ぼくにと言うよりは、ぼくの斜め後ろに位置する自動ドアに向かって男は言った。「ですがいずれも、繋がらなかったようでございまして」
ぼくは即ポケットから取り出した携帯の履歴をチェックした。当然着信はない。
「それは、確かにぼくの電話ですよね?」
確かです、とまた自動ドアに向けて男が答える。「わたしがかけたので、間違いはございません」
とか言ってどうせ番号を間違えたんだろう。自動ドアまでつかつかと歩いて行ってそのスイッチをパチンと切ってしまう代わりに、ぼくはこんな提案を試みた。
「それでしたら、電話番号をメモしたリストだか名簿だかを見せてもらえませんでしょうか? 書き込む際に、番号を間違えた可能性もありますしね。それなら、そちらのミスということになります」
「かしこまりました」
拍子抜けするほどあっさりとそう言うと、男はカウンターの端まで歩いていって、そこにあるパソコンを操作し始めた。ぼくは暇つぶしにと、近くの壁にかけてあったイルカと海と太陽が描かれている大きな油絵を眺めた。地元出身の画家が描いたものらしく、簡単なプロフィールが書かれたプレートが傍らに貼られている。なかなかにいい感じのする作品だったにもかかわらず、どこかしらにケチを付けたいと思いながら見ていた罰だろうか、ふっとパチンコの画面を連想してしまい、嫌な気持ちになってしまった。
数分後、戻ってきた男が手にしていた一枚の用紙をカウンターの上に置き、ぼくの名前と電話番号が書かれている箇所を指さして見せた。この男はぼくが直接画面を見せろと言うだろうことを見越して、プリントアウトしてきたのだ。しかもご丁寧にも、他の予約者の名前と電話番号がわからないようにと、上から黒いマジックペンで線を引いて隠している。多少愛想が足りないとは言え、どうやら彼は割りと優秀なホテルマンらしかった。でもたとえいくら優秀だとしても、ミスをしない人間はこの世にはいない。こちらがお客様の番号になりますが、と事務的な口調で男が言った。
ぼくは用紙を覗き込んだ。
そこには、確かに馴染みのある名前と、携帯電話の番号とがしっかりと記載されていた。名前はもちろんのこと、電話番号のどの数字も間違ってなどはない。しかしそれはぼくのではない、麻凪の名前と携帯の番号だった。いつもならそういう幹事的な仕事はぼくの役目なのだけど、そのときは珍しく、彼女が予約をしてくれたのだ。そして麻凪は勤務中は決まって携帯の電源を切っている。
リストに目を落としたままのぼくに、どこかにお間違いがおありでしょうか、と男が訊ねる。
ぼくは男の質問を無視すると顔を上げ、にこやかに微笑んだ。「空室はないんですか?」
己の勝利を確信したのか、男は人さし指で、眼鏡の位置をつ、と調整したあとで、慇懃に頭を下げた。「非常に申しわけありませんが、只今満室でございます。つい先ほど、飛び込みのお客様が一組いらっしゃいましたもので」
微笑んだままでぼくは答える。「いえ、別にいいんです。念のために訊いてみただけですから。それより、いろいろと迷惑をかけてしまったみたいですみませんでした。では失礼します」
仕方なくそう言って立ち去ろうとしたぼくに、男が意外にもやわらかく言葉をかけた。「失礼ですがお客様」
ひょっとしたら今回だけ特別になんとかしてくれるのではないだろうか、とそんな期待をしてぼくは振り返った。何しろぼくたちは、まったく同じアロハシャツを着ているのだ。なんですか? とさりげなく愛嬌をふりまきながらぼくは訊き返した。
「大変申し訳ありませんが、キャンセル料金の方を支払っていただきたいのですが」
「……!」
あやうくごろんと足元に寝転んで、嫌だ嫌だと大声でだだをこねそうになってしまったものの、なんとか衝動を抑えることができた。ただ不幸中の幸いか、その場ですぐに支払うようなことはなく、後日請求書を送るからと、住所を教えるだけで済んだ。ぼくはおとなしく記入すると、そっと受付に背を向けた。嘘の住所を書いたり抗議したりする気力はどこにも残ってはいなかった。男が同情してキャンセル料をキャンセルしてくれたりしないものだろうかと、わざとらしく肩をすぼめ、気持ちゆっくりめに歩いてみたけれど、そんな気配は微塵もない。試しにちらっと振り向いてもみたけれど、男はさっさと何かもう別の業務に取りかかっているようだった。うまくごまかしてキャンセル料を自分の懐に入れる手筈を整えているのかもしれない。負け惜しみ代わりに精一杯そんなことを考えながら、自動ドアをくぐって駐車場までとぼとぼと歩き、車に乗り込んだとほとんど同時に携帯が鳴った。麻凪からのメールだった。
件名
ほんっとごめん!
本文
なんだか湯川さんの具合が全然よくならないみたいなんだよね。だからほんとに悪いんだけど、どうやら明日も行けそうになくなっちゃった。ほんとにほんとに、ほんとにごめんね。
読んだあと、即行でぼくは麻凪に電話をかけた。
「おい麻凪、一体どういうことなんだよ、きちんと説明してくれよ」
「竺? だからメールに書いてたでしょ? 湯川さんの容体が──」
「あのばあさんの容体なんてどうでもいいんだよ」たまっていた怒りにまかせてぼくはまくし立てた。「それにあんな短いメールではいそうですかって納得なんかできるかよ。そもそも今回の旅行は、麻凪が言い出したことじゃないか。だからおれは無理して八日間も休みを取ったんだ。しかも行き先を決めるときも、親戚がいるから奄美は嫌だって言ったのに、麻凪が一度どうしても行ってみたいって言うからこの場所に決めたんじゃないか。おかげでおれは会いたくもなかったみよこ伯母さんに、着いた早々ばったりと会っちゃったよ。仕方なく一緒にお茶して一人でいる理由を説明して、明日麻凪を連れてお店に行くつもりでしたとかって嘘まで吐くことになった。それなのにお前がいないんじゃ、ど──」
お前って言わないで、と麻凪がぼくの言葉を遮った。「ねえ、誰も行かないとは言ってないでしょ?」
ため息を吐いたあとで麻凪が続ける。「電話しなかったのは、もう寝てるかもって思ったから。口で言ったら、絶対こんな風に喧嘩になるって思ったから。文章が短かったのは……ごめん、ちょっと忙しかったから。気持ちにそんな余裕がなかったから。それで竺がわかってくれるって思ったから。わたしまだ今、病院にいるんだよ? 湯川さんの代わりに急きょ夜勤することになっちゃったの」
そうなのかよ、とぼくは言った。
そうなんだよ、と麻凪が答える。
「でも、だったらなんで電話に──」
言い終える前に麻凪が答える。「今はちょうど休憩中だったから。だからメール打てて、電話にも出れたんだよ」
何も答えないぼくに麻凪が続ける。「それに、わたしだって早くそっちに行きたいよ。奄美はずっと前から、絶対に一度は行ってみたいってそう思ってたんだから」
何も言わないぼくに麻凪が続ける。「だいたいさ、そっちに竺の親戚がいるとかそういうのって、関係なくない? 別に仲が悪い人たちじゃないんだから、手土産持って普通にあいさつに行って、休暇で来ましたって言えば、それで済む話じゃないの? わたしがいないことだって、ありのままを話せばそれで済むことでしょ? なのに何でそれがそんなに嫌なの? それに、その伯母さんの作る鶏飯が島で一番美味しいんじゃなかったの? 竺いつか散々解説してたじゃん」麻凪はぼくの口真似をした。「焦げとスープの相性が最高なんだ、そのスープがまた豚骨かと思うくらいにこってりとしてるんだけど、それでいてしつこくはなくて、ものすごくうまいんだ、海原雄山に一度でいいから食べてもらいたいね、とか言っちゃってさ。わたしだって食べてみたいんだよその鶏飯」
麻凪のするぼくの物真似は、特徴を掴んでいるだけに妙に頭に来るのだけれど、それはともかく、この必殺技が出て来たということは、彼女が本当にキレかけている証拠だった。
旅行に来てまで余計な気を使いたくないんだよ、と一転穏やかな声でぼくは言った。「そういうおれの性格は、麻凪が一番よく知ってるはずだろう? それにさ、ちょっとはこっちの立場で考えてもみてくれよ。自分だって嫌じゃないか? 何より内心、『あのこと』で同情されてるって思うのが……」
優衣の名前を出したくなくて、そういう遠回しな言い方をぼくはした。けどそれでもぼくにしてみれば、かなり突っ込んだ言い方だった。優衣を失って以来、ぼくたち夫婦の間では、優衣の名前はおろか、あの日を思い出させるような言葉を口にしないようにすることが、いつからか暗黙の了解になっているからだ。
話を逸らすためにぼくは続ける。「って言うかそもそもさ、一体何で奄美なんだよ。四日間だけ泊まってそのあとで沖縄に行くなんて、そんなのってなんか変だし、慌ただしくないか? せっかくの休暇なのにさ。だったら初めから沖縄一箇所だけでいいじゃないか。この辺だったら海なんてどこも大して変わらないんだ。鶏飯だって沖縄で食おうと思えば食えるんだからさ。それなのに、どうしてわざわざ奄美なんだよ。目ぼしい観光地なんてほとんどないじゃないか」
言いたくない、と突き放すように麻凪は言った。
物真似に続く麻凪のその必殺技に、治まりかけていた怒りが一気にぶり返しそうになってしまったけれど、ぐっと堪えつつ、どうして、とぼくは訊ねる。
麻凪は何も答えなかった。
「何か、理由があるんだろ?」
麻凪はぼくの質問を無視した。「そう言えば、ホテルから何度も電話がかかってきてたみたいだよ。どうかしたの?」
いや……、とぼくは言いあぐねる。
「ちゃんとチェックインできたんだよね? 今、ホテルからなんでしょ?」
ぼくは慎重に言葉を選んだ。「今はちょっと外に出て、駐車場からかけてる。手続きは、ちゃんとしたよ」
そうなんだ、と麻凪は言った。「ならよかったけど。わたしはまた竺のことだから、パチンコでもしてうっかり熱くなっちゃって、チェックインしそびれたのかと思っちゃったよ。もしそんなことになったりしたら、キャンセル料とかほんっと馬鹿になんないからね」
ひょっとしたら彼女は近くにいるんじゃないのだろうか? 思いながらぼくは一瞬本気で辺りを見回した。稀代の一族でもないくせに、麻凪はやたらと勘が鋭いのだ。
「おいおい、いくらなんでもそんなはずないだろう」
微妙な空気の混じった沈黙が流れ始める。
できるだけ穏やかに言おうとしたつもりが、意に反してぼくは声を上げてしまっていた。「っていうか何今の、おれのことだから、ってそれ。そんなこと言ったら、航空券に使った料金はどうなるんだ? まったく無駄になっちゃうんじゃないのか? おれがそのことを一言でも責めたりしたか?」
「ごめん、さっきのはわたしが悪かったよ」
珍しく素直に麻凪が謝ったにもかかわらず、逆にそれが火に油を注ぐ形になった。謝るくらいなら最初から言うなよ、と自分でも意外なほどの冷たい口調でぼくは言った。でもすぐに後悔してしまったから、向こうがもう一度同じように謝ってくれれば許すつもりだったけど、麻凪はそうしてはくれなかった。
「結局謝ったって怒るんだよね、竺ってさ」
「何だよ、逆ギレかよ」
「だって事実でしょ?」
「もう一度謝ってくれれば気持ちよく許そうと思ってたのに」
嘘ばっかり、と麻凪は言った。それからまたぼくの口真似を開始する。「失言のなかにこそ本音があるんだ、なんて言って、いつまでもねちねちと絡むくせに」
「なんだよそのねちねちって言い方。いかにもおれが神経質で嫌なやつだってみたいな言い方してさ。いつだって喧嘩を売ってるのは自分の方だって、ちゃんとわかってるのか?」
「そんなのはお互いさまでしょ」
「いや、違うね」ぼくは言った。「さっきだってそうだよ。何で奄美? って訊いたときも、あんなそっけない言い方して。麻凪はな、一言が時々、ものすごくきついときがあるんだよ。その一言にいつだっておれは我慢してるんだ」
「何なのそれ」とあからさまに攻撃的な口調で麻凪が言った。可愛らしいアニメ声だからこそ、こういう彼女の言葉を聞くのがたまらなくぼくは嫌だった。「ってことは竺は、わたしが普段全然我慢してないとでも思ってんだね」
強烈なカウンターだった。数秒間息が止まった。何だよ、言いたいことがあるなら言えばいいじゃないかよ、とかろうじてぼくは言った。
言いたくない、と麻凪は答える。
「いいから言えよ」
「やだ」
「言えって」
「やだ」
「いいから」
「言ってどうなるの?」
「言わなきゃ何もわからないじゃないか」
「言ったってどうせわからないよ」
「なら言ってみればいいじゃないか」
麻凪がすうっと息を吸い込んだのがわかった。ぼくは決定的な一言を待った。やっぱり言いたくない、と予想外に静かな声で麻凪は言った。
麻凪の口調には、この辺でそろそろ休戦にしたいという想いが如実に現れていた。それはこっちも同じだった。だからぼくはほっとして、何かきっかけになるようなやわらかい種類の言葉を、やわらかい声で言おうと思った。にもかかわらずぼくの口から出てきた声と言葉は、今まで以上に冷たくて硬い種類のものだった。
「だったら完璧に言わないようにしてくれよ。やけに含みのある言い方はいい加減にもう勘弁してくれ。『うんざり』だ」
一瞬言葉に詰まったような気配のあとで麻凪は言った。「……じゃあわたしは、もう何も言えないね」
「そういう言い方をやめてくれって言ってるんだよ」
「だったらわたしはどうすればいいの? 竺の気に入るように、いつでもはいはいって言って頷いてればいいの?」
「違う。おれはただ、言いたいことがあるんなら普通に言ってくれって言ってるんだよ。それなのにどうしていつも、はっきりと言ってくれないんだ?」
「そんなの、わたしの勝手でしょ?」ほんの一瞬だけど、麻凪が言葉に詰まったことが、今度は完全にわかった。「っていうかお願いだから大きな声出さないでよ。ちょっとまだ、気分が悪いんだよ」
大きな声を出すなと言うこともまた麻凪の必殺技なのだ。そう言えばぼくがダメージを受けることを知っていて、わざと使っているのだ。それで一気に怒りが沸点に到達したぼくは、可能な限りの大声を上げた。
「おれは、大きな声なんか、出して、ない!」
「ちょっと、竺──」
「ふざっけんな! もういいよ!」
ぼくは携帯を口の正面に持ってきて怒鳴りつけると、通話終了のボタンを連打した。そして伸ばしたままの携帯をこれでもかと握り締めながら折り返しの着信を待ったけど、いつまでたってもそれはやって来なかった。もちろん、メールも。
その夜、結局ぼくは、名瀬市の北の岬に位置する、名瀬港を一望することができる
シートを倒すと、サンルーフ越しに星空が見えた。東京では決してお目にかかれそうにない、満天の星空だった。見るでもなくじっと見ているうちに、そう言えば前にもこんなシチュエーションがあったっけ、とぼくは思った。記憶のチャンネルをザッピングしてゆき、まもなくして目的の画面へとたどり着いた。
そうそう、あれは確か、麻凪と二人で、群馬県の尾瀬戸倉まで、初めてスノーボードデートをしに行ったときのことだ。その日のぼくたちはスキー場の駐車場で、今と同じようにして車内で夜を明かしたのだ。お互い前日からあまり眠っていなかったのにもかかわらず、ぼくたちはその夜のほとんどを、延々と語り合って過ごした。眠るのがもったいなかったからだ。多分付き合って数ヶ月目のことだったと思う。当時のぼくたちはまだ一度も喧嘩をしたことがなくて、それから先も、そんなことは絶対にしないだろうという妙な自信を持っていた。少なくともぼくはそう思っていた。
一体なんであんなにも自信を持っていたんだろうな、と星空を見上げたままにぼくは思った。ここ数年の自分からは考えられないどころか、最近なんて、心の底から別れたいと思う瞬間もあるくらいなのだ。実際さっきの電話のときだって、そんな風に考えていた。優衣の一件以来、麻凪の嫌なところばかりが目に付くようになっていた。竺のことだから、というさっきの言葉が、今もまだ頭の片隅でぐるぐると渦巻いている。
共通の悲しみは絆を深めることがあるのかもしれないが、ぼくたちの場合は、違っていた。優衣がいなくなってから、麻凪とぼくの関係は、どうしようもなく悪化する一方だった。物が飛び交うような派手なケンカこそしないものの、普段のなにげない言葉の中に、巧妙に悪意を練り込んで言い放つというぎりぎりのやり取りが続いていた。たいていは先に麻凪が投げつけて来て、ぼくが打ち返すというパターンだった。麻凪は心のどこかで──もしかすると中央で──、優衣の死をぼくのせいにしているのだと思う。加えてぼくの方もぼくの方で、麻凪を軽蔑するようになっていた。優衣がこの世を去ってしまって以後、麻凪が宗教めいた本を何冊も読んでいる事実を、ある日偶然に知ってしまったからだ。でもぼくはその一切を、見なかったことにした。一度などは有名な占い師の講演会へ行ったという事実が発覚したこともあったけど、それでも、何も言わなかった。ぼくは実家が代々神社を運営する神主の息子だからこそ、そういう神秘さを売りに商売をしている連中がこの上なく気に食わないのだけれど、それで麻凪の気が紛れるのなら、目をつぶるべきだろうと思ったからだ。だって気持ちは痛いほどわかるのだし、本音を言うと、自分だってそういうものに縋りたいという想いが少なからずあるのだから……。
とは言え、麻凪を次第に遠ざけるようになったのは、紛れもない事実だった。自分が我慢すればするほどに、麻凪のやっていることが、穢らわしく見えてたまらなくなる瞬間があるからだった。もしかしたらそれらが嫌でおれは一人船で来たのかもしれない。だとしたら、関係の修復を目的とする今回のこの計画は、もうはなっから破綻しているじゃないか。やっぱりおれたちは、もう終わってるのかもしれないな──と、どこからか
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