『ラジオ聴きながら豚こまを炒める ラジオが作ったご飯をお食べ』
さりげない日常の一コマを「ラジオが作ったご飯をお食べ」のコミカルでちょっぴりアイロニカルなやさしさが一気に歌の世界を鮮明にし、想像を膨らませる手助けをしているようです。
料理をするついでにラジオを聴くのか。ラジオを聴くついでに料理をするのか。豚こまを炒めるという日々の生活で自然に洗礼され、染み付いた動作と過程の中にラジオがするりと体へ侵入していく感覚。豚こまが焼かれていく音をBGMにラジオを聴くような感覚。ラジオ番組の終わりにハッとしたときにはすでに夕食が出来上がっている感覚。
この感覚ら、ラジオを聴きながら作られたご飯に対して愛だと思うか、作業だと思うかは「ご飯をお食べ」の結句を読んだときに感じる印象が決めるのだと思う。
素晴らしい作品をありがとうございました。