ありふれた日常を、短歌という魔法を使って、詩に昇華している作品です。日常のひとこまひとこまが、作者の鋭い感性によって、巧みに掬い取られているのです。「殺してと鳥が鳴く空」そんな苦しい世界の中で、それでも必死に生きようと藻掻いている姿に、こころ打たれました。現代の生きづらい世界を。、叙情性豊かに詠んだ短歌集。推し短歌1首。太陽が滲んで光る雲越しにセーラー服干しとけば良かった