4話「ふわふわ、ふわふわ」

家に帰り、手を洗ってからリビングへと向かう。

そしてふかふかのソファに跳び乗った。

「………………わぁい!」

「待って待って、ぬいぐるみ持って来ないと。」

「……そうだった。イーニとミィとマニモ、抱っこして持ってくる……!」

「は〜い。」

(可愛い〜。)

とてとてと歩いてぬいぐるみを拾う姿を見守り、わたしはソファに腰掛けた。




「…………その、上に乗ってもいい?」

「もちろん……!!」

「…………ね、蝙蝠は……イーニとミィとマニモの中でどれがすき?」

「え〜……ん〜〜…………。」

「どれ……ん〜……」



「全部!!!」

そう言いながら兎ごとイーニとミィとマニモを抱きしめた。

「ゎ……!?」

「兎はふわふわで可愛い。」

「…………蝙蝠はかっこいい。」

「そ?ありがと。」

「……………………。」



「ね、蝙蝠さん。」

「何?」

「蝙蝠さんは…………」












眠ってしまった兎の頭を撫でる。

まさか、わたしの事を理解してたなんて思ってなかった。兎だから頭までほわほわとしているのだと思ってたのに。

まぁ、それはそれとして可愛い。ふわふわとした毛が心地良い。

だから、そんな事は気にしないようにした。

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