野球部の応援

東蒼司/ZUMA文庫

野球部の応援

高校の野球部がまあまあ強くて大会の応援とかに駆り出されてたのね。普通に県大会とかは出てるレベルで、地元の新聞とか地方テレビには結構映ってたくらいの高校。

で大会自体は結構デカいはずなんだけど、会場が微妙に汚いところなの。だいぶ古かったと思うので、椅子とかキイキイ言ってたし。なんか一回椅子が壊れて同級生がケツ痛めたみたいな事故もあったのね。どうも戦前からあった会場らしいから当然ちゃ当然なんだけど。当時は小学生の野球チームが試合やってたらしいけど今は高校野球専用になってるみたいな。外に記念碑みたいなのがあるくらいだからガチで古いんだと思う。

だからなのか知らないけど、ちょこちょこ「座らないでください!」みたいな椅子があった。貼り紙とかしてあって、ガムテープでがっちり固められてる感じの。

だからポツポツ空席とかもあって、俺らもまばらに座らされてたのね。保護者席にもぽろぽろ空席が目立つ感じで。これ選手側からしたら気になるんじゃねえかなーって思って野球部の奴に聞いてみたのね。そしたら「いやいつも満員だろ?」って。「いやいや座れない椅子とかあるよ」って教えたんだけど、なんか微妙に話が噛み合わないの。「そもそも俺らと保護者しか来てないんだから満員なわけないじゃん」って言ったら「いやいやいつも小学生くらいの子たちがいっぱい笑顔で観てくれてるよ」って。

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