おれのデータは100%!

一筆書き推敲無し太郎

第1話

おれは算数が好きな小学六年生!名前はシンってんだ!よろしくな!

テストは100点 中学受験するくらい頭良いよ

おれの周りはおれより頭よくないからおれが教えるんだ 中学受験も余裕で受かったんだよ

もうおれの先生ごっこも終わり 新しい春には新しい友達ができるんだろな おれのデータでは小学校の友達よりもたくさん友達ができるのだ!

おれは小学校のときは少人数で遊ぶことが多かったし 今日、なんなら今も男2人と女1人のイツメンってやつで勉強会、もとい遊び中!

もうこのイツメンで会えるのは今日で最後かなって思ってる おれのデータは100%だから多分そうだ

寂しいけどおれは泣かない 今どきは連絡を取ることなんて簡単だし 今日もSNSで会う約束したんだよね 卒業式終わってみんな意外と暇なんだって こっちは中学受験したから勉強しなきゃならないけどさ

ここで友達紹介しようか 男友達はおれとサッカーやってるタクマだ 女友達は六年の時に同じクラスになったアヤカだ

タクマもアヤカはすごい仲がいいわけじゃなくておれといるからいる感じだと思う

おれのデータは100%だしそうだよ

タクマは今日早く帰らないといけないって聞いてるからタクマはもう居なくて アヤカと今はいるんだ ってそんなアヤカは離席してるからおれが暇なんだけど

ちょっとまっててってなんだろ アヤカは多分不思議ちゃんとか静かな人ってのだ 六年まで名前知らないままだったし 少子化なのにほかのクラスの人の名前知らないってよっぽど人と関わらなかったんだろな おれと友達になれて良かったね なんて おれは良かったって思ってるからアヤカもそう思ってる可能性100%!

アヤカが戻ってきた ここはおれんちじゃないからアヤカがなんのためにおれを待たせる必要があったかわかんないけど アヤカが口を開く

ア「ねぇ、いまなにしてたの わたしはシンのこと考えてたんだけど どうなの?」

シ「え?んータクマとアヤカと気軽に会えるの最後かーって」

ア「そっか そうだよね そんな時期だもんね 」

シ「だねー 一年しか一緒じゃなかったけど楽しかったなーって思ってる可能性100%!でしょ?」

ア「っ、うん。シ…シンはさ このままでいいの?」

シ「なにがー?」

ア「わたしは…嫌だなって」

シ「まぁねぇ 中学受験すりゃ良かったのにな アヤカも」

ア「わ…わたしも…シンと同じ中学を受験したんだよ…」

シ「えっ!初めて聞いた!なんだよぉ もっと早く言えよぉ」

ア「やっぱり知らなかったんだ わたしは受かる確率100%!じゃないからさ もしものときのために黙っておいたの」

シ「でも良かったな! おれ嬉しいよ!」

ア「っ!わ…わたしも… で、でさ」

シ「うん」

ア「わたし…わたし!シンと一緒の中学いけるのほんとに嬉しくて!それでっ、それで待っててもらったのはね」

シ「う、うん」

ア「これっ、受け取って!」

アヤカはおれにパスケースをくれた


シ「どうしたのこれ?」

ア「シンがいつも勉強教えてくれたから…これからもよろしくってさ…」

シ「おー!ありがとな!嬉しさゲージ100%!」

ア「こっこれさ、わたしも色違いで使いたいんだけど、いい?」

シ「いいもなにももう買ったんじゃないの?おれの勘はそう言ってるぜ」

ア「シンには隠し事できないなぁ…そう、もう使ってる」

シ「使ってんじゃん!…でも一緒に中学いけるのか〜 結構びっくりしたなぁ あっ! 」

ア「うん?」

シ「今度パスケースに入れる定期買いに行こうぜ!」

ア「かっ買いに行く!いっ一緒に!」

シ「?おう 行こうぜ!」


アヤカ「…シンは頭いいのに気づかないか 勇気出したんだけどなぁ 中学生の間に告白される確率…0%かもしれない なんて わたしの告白は今100%だったのに これ以上に言わないと伝わらないか〜

はぁ シンのデータは100%!なんて嘘っぱち。」

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おれのデータは100%! 一筆書き推敲無し太郎 @botw_totk

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