海のおじさん

アマリエ

第1話海のおじさん

 海開きが始まり、今日も島のビーチには海水浴客で満載だ。 小学生のカイトも夏休みを利用して島のビーチに遊びに来ていた。カイトは大はしゃぎでビーチを駆け抜け、海の中へと入った。

 少し沖の方まで泳いでいくと、知らないおじさんが1人泳いでいた おじさんは泳ぎが非常に上手く、見とれていると、 あっという間にカイトのところまで泳ぎ着いた。おじさんはカイトに「もっと沖まで泳いで遊ぼう」と声をかけてきた。カイトはおじさんと一緒に泳いだが、おじさんは泳ぎが速く、あっという間に見えなくなってしまった。 

 カイトは1人取り残され、仕方なくうしろを振り返ると、岸がみえなくなっていた。カイトは急に不安になり、急いで逆方向に向かって泳ぎ始めたが、 何かがカイトの足を引っ張っていた。振り返ってみると、なんと上半身が魚の半魚人がカイトの足を引っ張っていた。カイトは「助けて!」と叫んで溺れかけた 。

 そんなカイトを偶然通りかかったボートが見つけてくれたので、幸いにも難を逃れた。九死に一生を得たカイトは救助者に事の顛末を話したが、誰も信じてくれなかった。

 以降、カイトは沖まで泳がなくなった。

 海の事故は怖いですね 。離岸流というのもあって急に沖まで流されることもあります。1人で海で遊ばないように注意です。


おしまい

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海のおじさん アマリエ @kiyohaha

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