青人間

@arcagod

第1話 青人間

青色の髪、青色の肌、身長160cmののっぺりとした顔の青年が1人トライデントを持ち、魚にゆっくりと近づく、魚は気付いた様子はなく、青年の力強い突きで3つの穂先が突き刺さり貫通する。魚は体をぱたぱたと揺らし、少し経つと絶命した。青人間、それは太平洋の海底に住む青色の人間、陸を歩き肺呼吸する人間とは真逆でえら呼吸で海を泳ぎ、歩く。


人口はおよそ30万の都市、そこの関所で今、俺は口喧嘩中だ。お金を誰かにすられ、俺の持ち物は3匹の魚。そしてその中の1番大きい魚、黒魚を、税として取っていこうとしているのだ。この魚は関所の税の100倍ぐらいあるだろう。たぶん取った後は自分の懐に入れるのだろう。あの様子ではゴミ兵士は俺を少年だと思って舐め腐っている。10分ぐらい経ったが、それから話が進まないし、周りの視線が痛い、俺の所で詰まっていからだ。

はぁどうしよう

そう考えていると身なりの整った巨大な男が兵士に少し怒るように言った。


「なぁ話し聞いてたけど、てめぇの話は明らかにおかしいぜ、せめて1番小っせいので我慢しろや!こっちとらだいぶ待ってるんだよ」


結局1番小さい魚を渡して通ることになった。俺はあんな巨大な男になりたいなぁと思った。たぶんハンターだろう。ハンターとは陸人間と呼ばれ人間が落とす船などを漁る仕事だ。稀に船と一緒に生体兵器や爆弾などがあることがあるため命がけだがいろんな便利な物があるため当たれば稼ぐことが容易な仕事らしい。

最近は陸人間の生体兵器が徐々に多く落ちてくる、陸人間は陸だけでなく海も手に入れようとしているらしい。陸人間は陸を手に入れ、海までも手に入れようとしているのかもしれない。そしたら俺ら青人間は勝つことはできないだろう。明らかに技術が違いすぎる。最近は、よく陸人間は強欲で、悪の権化と言われているのを聞く。だが青人間の一部はゴミ兵士みたいな強欲な奴より、さらに強欲な奴がいる、貴族の連中だ。どうせ陸人間の貴族みたいな奴が、海すらも手に入れようとしているのだろう。青人間も陸人間も上位層はほぼ全てを手に入れ、俺みたいな下位層はほとんど手に入れられないんだろう。どうしたらこれを変えることができるのか、いくら考えても何も出てこない。巨大な男になれば俺は何か分かるのだろうか。


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