第3話 呪いって案外簡単?

「えっ、喋れたの??確か動物の召喚獣はしゃべれないはずなのに...」「「カァァァ!カァァ。(それは俺様が動物じゃないからだ!!分け合ってこんな姿をしてるだけだ。)」」それで、僕は考えた。この姿のままってことは、戻れないんだ。じゃあ、戻る手伝いをする代わりに手伝ってもらえれば、力を貸してくれるんじゃないか!!思わずにやけてしまった。「なぁ、お前の姿を元に戻す代わりに僕に力を貸してよ。」「「…(なっ、なんていいやつだ。この好条件を逃すわけにはいかない!)」」「「カァァ(いいだろう。力を貸す。約束は守れよ)」」「ああ。」そして俺は眠りについた。

朝起きると、あのことが嘘のようにお兄様が接してきた。どんな神経してるんだ?って思うけど我慢我慢。「おはよう。ネクロス。」「おはようございます。お兄様」僕はいつものように挨拶を交え、誰にも見つからない場所に移動した。「【召喚】」そう言って僕は、黒い猫みたいな召喚獣とウロロみたいな黒いカラスを召喚した。「みんな、僕のお兄様はわかるな?そいつが悪事を働いてる証拠を持ってこい。」俺が命令すると、「「「ニャー。カァー。(わかりました!!主様。)」」と答えてくれた。召喚主には言葉がわかるようにしといたのだ。天才すぎる。「じゃあ各自お願いね。」そう言って僕はお兄様のもとへ帰った。そしてお兄様とお茶会をした後勉強しに行った。今日の勉強は人を呪う方法だ!!「めっちゃ、まがまがしいな...」そう。どす黒くて黒いオーラを本がまとってるのだ。持っただけで呪われそう。「えーと。特定の人をじみーに呪っていく方法は...」そんな特定の人に使える呪いはあるのかよって思いながら、「あった!!」あったのかよ。って内心思いながらそのページを読むと...「えーと、まずその人の髪の毛を用意し【(人物名)を呪え】というと呪えますぅ?」胡散臭い。こんな簡単に呪われたらいやだ。絶対なんか罠があるはずだ。そう思って細部まで見ると...「えーと、この呪いは一定の魔力がないと逆にこっちが呪われますから気を付けてね。だって?!」ナニコレ怖い。まあ、神から力をもらったから大丈夫だと思うけど、一応確認しとく。…よかった。多分大丈夫だろう。「黒カラスきて。」そう言って今日召喚したカラスを呼び出すと、「お兄様の髪の毛を少しとってきてくれない?」「カァァ(わかりました。)」そう言って飛んで行った...と、思ったら、「カァァ(とってきました!!)」「はやっ。ありがとう。」なに?怖いんですけどこの子。まあいいや、今日早速やってみよう。そう思って自分の部屋に戻った。そして自分の部屋のドアを開けると...「何やってるの!!ウロロ!!」

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