洛陽
洛陽 その1
朱祐、首を傾げて答えて曰く「二つを考えん。一つ、朱鮪に智将有るか否か。有れば今まで勝てる戦いを落すこと無し。二つ、吏士である卿の旧人と盗賊上がりの朱鮪に何がしかの縁が有るか否か」
堅鐔答えて曰く「おそらく有らざらん」
朱祐曰く「ならば罠ではあるまい」
そこで堅鐔、朱祐と共に朝になるのを待ち受けて、城に入り、朱鮪と武器庫の下に戦い、殺傷すること多く、
九月、洛陽の黄河を挟んだ北岸の
また洛陽の戦況の報告を受ければ、劉秀、機は満ちたかと、
岑彭、軍を率いて城下に到って、数騎で城壁に臨み守将
岑彭曰く「彭、先に馬の
朱鮪、
そこで朱鮪、岑彭に答えて曰く「我怖れる。
岑彭、答えて曰く「承知。彭は我が帝に公の条件を奉じよう」
岑彭、戻れば諸将が
只、大司馬
一同静まるも、偏将軍
馮異答えて曰く「陛下は李軼の
岑彭、諸将に告げて曰く「我、今上に真意を
すなわち岑彭、黄河を渡って河陽に
岑彭、再び洛陽城に行き朱鮪に告げれば、朱鮪は城上より
岑彭、
果たして五日後、朱鮪、軽騎を率いて岑彭に到ろうとする。その際、城を任せる蘇茂ら武将に言いて曰く「堅守して我を待て、我若し還らざれば、諸君は直ちに大兵を率いて東南の
朱鮪が城を出ると、岑彭が軽装の騎馬で待つ。岑彭、自陣営に迎えると、羊を殺して共に食しようとする。朱鮪、
劉秀、朱鮪に
朱鮪黙れば、劉秀、問いて曰く「何か言いたいことがあると見えるが、言ってみるが良い。我は誅伐せずと言った手前、
朱鮪、笑いて曰く「鮪の生、誤りし事多し、その小さな一つは帝を河北に遣る前に害せざる事」
劉秀、返して曰く「今からでも遅くはない。我のために働かぬか」
朱鮪、答えて曰く「鮪、その言葉と只一隅の県を預けられるを有難く思うのみ」
よって皇帝劉秀、岑彭をして夜に朱鮪を送って城に帰らせる。朝となると、朱鮪その兵
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