特殊作戦団の新設

 特殊作戦群と中央即応連隊の運用を一体化するため、特殊作戦団が設立されます。


 団長は陸将補であり、これは第一空挺団や水陸機動団などの団長や、自衛隊の旅団長と同じ階級です。


 運用についてですが、ドイツ連邦軍の特殊作戦師団のようなものを想定していると思われます。

 ドイツ連邦軍の特殊作戦師団は、特殊部隊であるKSKと展開能力の高い二個空挺旅団で構成されており、海外での活動や特殊作戦を主な任務としています。

 運用としては、練度が高く規模の小さいKSKを、練度では特殊部隊に劣るものの規模が大きい空挺旅団で支援するというものであり、このような運用は、ドイツ以外の国でも行われています(米軍の場合は、規模の小さいデルタフォースを、規模の大きい第75レンジャー連隊が支援する運用になっている)。


 そして特殊作戦団においても、規模の小さい特殊作戦群(約300名)を規模の大きい中央即応連隊(約700名)で支援するという運用が想定されていると思われます。


 中央即応連隊も特殊作戦群も指揮官は同じ一等陸佐であり、この二つの部隊を統合運用していく上で、特殊作戦団という形で上級部隊を設置することには大きな意義があると思います。


 自衛隊の特殊作戦遂行能力が大幅に向上することは、間違いないでしょう。

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