日常の詩集

幻霞空 氷澄(げんかく りす)

電車

朝の煌めいた風景が 後ろに飛んでいく

橋の上を渡る車が 玩具のようだ

隣の電車とすれ違い ひゅんと鋭い音がする


あの日の思い出よ 蘇れ

君が初めて 電車に乗った日

君が初めて 電車通学した日

君が初めて 電車で寝過ごした日

君が初めて 電車に酔った日


思い出に浸る 君に問う

君が最後に 電車に乗ったのはいつの日か

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