夏の終わりに感じる切なさや余韻を、風や雲、陽炎といった自然の情景に重ねて繊細に表現している素敵な感覚の連鎖を短歌にした作品群、そのように感じました。移ろう季節とともに過ぎ去る夢や想いが、静かに心に沁みわたり、夏の終わりのかすかな寂しさと懐かしさが呼び起こされました。来る秋をどのように描かれるのか、楽しみです。