10.部活の話

 私は中学の時、吹奏楽部に入っていたのだが、もしも他の部活に入っていたらどうだったのだろう? と考える事がある。

 例えば、私は基本的に運動音痴なので走ったり体を動かしたりするのが苦手だ。しかし、重い物を持ち上げ運ぶのは得意である。なのでウェイトリフティング部とかに入部していたら、案外才能があったんじゃないかと思う。また、イラストは描けないが文章を書く事は小学生の末期辺りから得意になったので、文芸部でも楽しくやれていた気がする。

 まあ、私の中学にはウェイトリフティング部も文芸部もなかったので仕方ない。しかし、実際に私の中学にあった部活だと、美術部に入ればスケッチぐらいできるようになっていたかもしれないし、家庭科部に入っていれば今より裁縫や料理ができていたかもしれない。いっそのこと部活に入らず帰宅部で勉強に集中していれば、ゆるい学生生活と共に将来への投資もで来ていただろう。後悔しても仕方ないのは分かっているが、それでも後悔してしまう。

 今になって思うことは、部活を選ぶ際は空気のゆるい部活を選んだ方がいいということだ。その方が存分に青春を楽しめる。

 何事もほどほどが一番だ。

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