第3話 なくならない性犯罪【後日談4】

ルーヤ母さんが用事で家に居ない夜。


私、ルーラと姉のルーナのリビドーが暴走した。


もう、どうなったっていい。


このリビドーを発散できるなら、なんでもする。


ルーナ姉さんと2人で、クロ父さんの寝込みを襲ってレイプした。


男のブツをたせる手段なんか、この男女比1:100の貞操逆転世界ではいくつもある。


クロ父さんのブツを勃たせて、私の女にぶちこんだ。


驚いて起きたクロ父さんを、ルーナ姉さんと2人で押さえ込んで動けなくした。


クロ父さんは絶対に、私たちに乱暴しない人だから、力いっぱいしがみつくと、乱暴に振り払ったりしない。


私たちのなすがままのクロ父さんを、私とルーナ姉さんが蹂躙する。


優しいクロ父さんの人の好さに漬け込んで、自分の最低な劣情を押し付けた。







ポロ……。






涙が出た。






見ると、ルーナ姉さんも泣いていた。


クロお父さんに嫌われたらどうしよう。


いくら優しいクロ父さんでも、こんな最低な私たちに、愛想を尽かせるに違いない。


私とルーナ姉さんは、クロ父さんをレイプしながら泣いていた。






ふいに、


クロ父さんが、私たちを抱き締めた。


そして言った。


「大丈夫。ルーナ、ルーラ、愛してる。大好きだよ」


私たちを気遣う優しい声だった。


クロ父さんの顔を見ると、笑いかけてくれた。


愛しい大切な我が子を見る温かな目で、笑ってくれたのだ。


「「う……うわぁああああん!!!」」


私とルーナ姉さんは、泣き叫んだ。


こんな最低な私たちでも、こんなに優しい温かな愛を示してくれる。


愛してくれるんだ!!!


心に安堵が広がったその時。


快感の大波が私たちを拐って、絶頂に導いた。


私たちは、体を激しく痙攣させてイッた。





絶頂の余波で動けなくなった私たちを、クロ父さんは優しく愛撫してくれた。


温かく包み込んでくれた。


その夜のうちに、私たちは何度も何度も絶頂した。最後には気絶してた。






朝。


小鳥が鳴く声を聞いて起きると、クロ父さんが先に起きていて、私たちに大人のキスをしてくれた。そして言った。


「おはよう。昨日は気持ち良かったぞ」






嘘だ。






あれだけ私たちが腰を振って、ガンガンにぶつけていたんだ。


相当に痛かったハズだ。


聞くところによると、奇跡のように優しい男は、女のちっぽけな自尊心を守るために、「気持ち良かったよ」と、優しい嘘をついてくれるらしい。


クロ父さんの優しさに、感動に震える私たちに、クロ父さんが言った。


「アフターピルを用意してるけど使うか? このままだと多分、妊娠するぞ?」


私たちは、ビクっとなった。


避妊のことなんか、全然考えてなかった。


クロ父さんとの子供?


すごく欲しい!


けど、産まれて来る子供に、「父親をレイプして出来た」と言うのが申し訳なくて、ルーナ姉さんと一緒にアフターピルを飲んだ。


でも、どうしてアフターピルがあるの?


いつレイプされるかと思っていたので用意していたそうだ。


私たち、そんなに分かりやすかった?


恥ずかしくて死にそうになっている私とルーナ姉さんに、クロ父さんが言った。


「ルーナ、ルーラ。父さんと結婚するか?」


その言葉に、私たちは目を見開いた。


この男女比1:100の世界は、一夫多妻が当たり前だ。


それに加えて、遺伝子医療技術の発展によって、家族でも結婚できる。


クロ父さんが、さらに言ってくれた。


「父さんは、ルーナとルーラが大好きだよ? ルーナとルーラは、父さんのこと嫌いか?」


クロ父さんはズルい。


そんなの好きに決まってるじゃない!!!


「「大好きだよ!!!」」


私たちは、クロお父さんが大好き。


いつも守ってくれる、優しいクロ父さんを、ルーナ姉さんも私も愛してる。


「じゃあ決まりだな。医者に行って診察してもらって、出産可能の診断を受けたら役所に婚姻届を出そうか」


この出生率の激減した時代、出産可能と医師に診断されたら、子供でも成人と認められ結婚できる。


クロ父さんと結婚できるんだ!


その日のうちに、医者に行って診察してもらって出産可能の診断書をもらい、その足で役所に行って婚姻届を出した。


こうして私とルーナ姉さんは、クロ父さんと夫婦となった。


身内だけで結婚式もした。


その結婚式で妹のルーリとルーレが、弟のアキトからこう言ってもらってた。


「絶対、ボクたちも結婚しようね」


ルーリとルーレが、嬉し過ぎて泣いてた。


ルーリとルーレ、アキトのことが大好きだから。


これ……今夜あたり婚前交渉だな。


気付いてないフリをしてあげよう。







お母さんのルーヤさんも、祝福してくれた。


こそっと「父親をレイプするなんて……やっぱり私の子ね」って呟いてたの、聞こえてるからね?






こうして、我が家の問題が解決した。


私たち家族は、みんな、幸せです。




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