【番外編】男女比とダンジョンとディストピア。そして5EXボランティア

ところ天@pontakiche

第1話【SS】犬と犬?

俺、クロがアンミカにプレゼントしたものの1つに、ポメラニアンのワン子がいる。


アンミカと結婚してワン子とも一緒に暮らすことになったのだが、ワン子の毛繕いをするのが俺の担当になった。


ワン子が、あまりにも気持ち良さそうにするので、嬉しくて、ついつい1時間でも2時間でも毛繕いしてしまう。


だが───、


あまり時間を掛けすぎると、犬?が寄って来る。


「クゥ~ン」


と犬のように鳴いて寄って来るのが、アンミカだ。


すごく甘えてくる。


どうやらワン子に嫉妬しているようなのだ。ワン子を押し退けてすり寄って来る。


ワン子は人格?の出来た犬なので、快くアンミカに譲ってくれる。


ワン子の場所を奪い取ったアンミカ。


1時間から2時間ほど、ワン子と同様の愛撫を要求して来る。


ワン子と同じ扱いをするように要求して来るのだ。


それで俺は、まるで犬の毛繕いをするように、アンミカを撫でて愛撫する。






えっち?


ん~……。


なんか違うし。


ただひたすら、優しくイイコイイコって撫でてるだけ。


俺の撫でる腕の中で、アンミカがキュンキュン鳴いて喜んでいるのだが、


まるっきり、甘えてくる犬である。


まったく、女の嫉妬というものは、度しがたい。


アンミカにとっては、女の子の敏感な部分を避けて触られる、刺激の少ない緩やかな気持ちよさが長く続くのがいいらしくて、ワン子の毛繕いをしていると、毎回寄って来る。






家には、犬と犬?がいる。


なお、犬の方が人格者で、犬?の方が圧倒的に甘えん坊だ。


まあ、そこが可愛いのだが。


俺は、甘えん坊なアンミカが大好きだ。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る