登場人物紹介III

コリスリウト・アレクサンド

・上級武官五年生 騎士科

・髪/赤

・瞳/橙

・領地/ヒサミトラール

・属性/火

武官主任。アレクサンド家三男。リュードゥライナと同い年の妹がいるらしい。高学年かつ、領主一族の傍系なので主任をやっている。身内には甘いが、警戒心を強いので、警戒を解くためには時間がかかる。別に甘やかすわけではない。

クリスティーネに負けたことが悔しくて、この五年間で全力で訓練した。主に負けていては、護衛としている意味もないので、勝ててよかったと思っている。

実は側近の中の誰かを好きだったりする。

「私の主を、従妹を……侮辱するなっ!!」


イディエッテ・ショミトール

・上級武官四年生 騎士科

・髪/紫

・瞳/桃

・領地/ヒサミトラール

・属性/風

ショミトール家長女。長女でありながら、跡取りはリーゼロッテ。

某何も考えていない人。身分別順位で、最下位を夏休みに入ったら、両親にガッツリ怒られる予定。来年はどうなるか……。

分からないことがあると誤魔化すように笑顔で首を傾げる。何も知らない人からしたら美少女。体格はめちゃくちゃ細い。素早く動くことが得意。口を出すと怒られるので、喋りかけられるまで喋ることは少ない。信頼するものに危害を加える者には容赦ない。

クリスティーネ以外に仕える気はないし、仕えるのも無理だと思う。勉強ができて尊敬している。

「わたくしの代わりに考えてくださると助かります」


レニローネ・ライゼング

・上級武官五年生 騎士科

・髪/勿忘草色

・瞳/青

・領地/ヒサミトラール

・属性/水

ライゼング家次女。姉と弟がいる。長女と間違えられることが多い。

知的な雰囲気で、いつもいろいろと考えている人。某武官のお方とは段違い。公私がはっきりしている。冷静な武官。指揮をとったり、まとめ役に向いている。好きな人関係で何かあると、感情を大きく揺らす。短期間で、多くのことを覚えられる天才。

実は側近の中の誰かを好きだったりする。

「危険です、殿下。おやめくださいませ」


ラナ・ヴァソール

・上級文官七年生 普通科(特別科)

・髪/葡萄色

・瞳/群青色

・領地/ヒサミトラール

・属性/水、花

ヴァソール家長女。跡取り娘。文官主任。数年前に母を亡くしているので、父と妹の三人で屋敷に住んでいる。

父も体が弱いため、できるだけ稼いで楽をさせてあげたいと思っている。妹は可愛い。

中央部の友達に、普通科と特別科どちらも受講する変わった子がいたので、真似をさせてもらっている。どちらも高得点。今年の文官の最優秀だろうと言われている。

天才は天才でも、努力するタイプの天才。食事と睡眠以外は基本、仕事か勉強をしている。

「わたくしは……難しいかもしれません」


リーシャ・ドティフ・ハワード

・中級文官六年生 特別科

・髪/豪奢な桃色

・瞳/灰色

・領地/ヒサミトラール

・属性/火、風

ハワード家の養女。実家では年の離れた兄と妹がいる。

実技の授業はほぼ満点を出す。某武官の方とは違って、別に考えていないわけじゃない。でも、座学より実技ばっかりやってる。魔術具を作るのが得意。

下級貴族を見下している。

「はっ、そうね。全部やったわ。でも、これも全て主――貴女様のためなのでしてよ、クリスティーネ・ヒサミトラール様?」


シリウス・スティーネル

・下級文官二年生 普通科

・髪/銀鼠

・瞳/空色

・領地/ヒサミトラール

・属性/水

スティーネル家当主の弟。姉が当主をやっている。姉が自由気ままな性格なので、逆に冷静な性格になった。なお、両親共に穏やかな性格。

下級貴族ながらに座学も実技も努力し、成績が良いので、先生からも一目置かれている存在。

領主一族の側近に昇格したことで嫌味が増えた。

「私は主に守られるためにここにいるのではありません。主を守るために、ここにいるのです」


マルティオ・ルイーゼ

・下級貴族一年生

・髪/黄土色と茶色の中間

・瞳/水色

・領地/ヒサミトラール

・属性/土

生まれは平民。母が平民で父は貴族。その縁で、父方の親戚に引き取られた。

普通科を受講する予定だったが、ラナの勧めでどちらも受講することに決めた。

「私と結んでいただけますか、クリスティーネ様?」


リーゼロッテ・ショミトール

・上級介添え三年生 普通科

・髪/深い桃

・瞳/桃

・領地/ヒサミトラール

・属性/水、風

ショミトール家次女。跡取り娘。介添え主任。

姉であるイディエッテを反面教師にするように家庭教師から育てられたが、両親は人格者なので、姉を見下すような性格にはなっていない。

友達が多く、誰とでも打ち解けられる。一番仲がいいのはレニローネとラナ。その二人よりは年下なので、妹のようにかわいがられているらしい。でも、レニローネはからかいがあると思っている。

ちょっとした秘密が多い。

「クリスティーネ様、わたくしは貴女に仕えることが一番の幸せなのです」


フィリアーネ・シェジョルナ

・中級貴族一年生

・髪/金

・瞳/若葉

・領地/ヒサミトラール

・属性/花、風

シェジョルナ家の長女。普通科を受講する予定。

レオンは優秀だし、からかわれることが多いので、負けたくないと思っている。

側近仲間が増えて嬉しい。一番年下なので、可愛がられている。リーゼロッテも誰とでも打ち解けられる能力があるが、フィリアーネは無自覚で皆の心を掴んでいるタイプ。

「この体はフィリアーネ・シェジョルナのものですが、今はあちらの世に言ってもらっているので、〈――の女神〉であるわたくしが操っています。わたくしのことはバレないようにも、フィリアーネと気軽にお呼びください」


ユティーナ・ヴリーネ

・下級介添え二年生 普通科

・髪/淡い桃

・瞳/橙

・領地/ヒサミトラール

・属性/土、花

ヴリーネ家の次女。

おどおどした性格で、人見知り。でも、一度決めたら絶対に最後までやり通す強さもある。

フィリアーネと仲がいい。レニローネとコリスリウトはちょっと怖かった。けど、レニローネのいろいろを聞いてからは少し気やすい仲にまでなっている。

実は側近の中の誰かを好きだったりする。

「……理想と現実は異なるものなのです。わたくしの行動で、何かが変わったのかもしれません。でも、過去は変えられない。分かってはいましたが……とても、とてもっ辛い、もの……っなのですね」


ファミリア・メリアティード

・メリアティードの第二領女 一年生

・髪/淡い紫

・瞳/菖蒲色

・領地/メリアティード

・属性/花、風

メリアティードは南の領地で、暑苦しい男性が多い。そのため、周りの空気に押され、幼い頃から気の弱い性格。ガラスメンタルで、通称〈泣き姫〉だった。

貴族学院に入るまでに多少減ったが、心の中ではいつも泣いている。

氷菓子が好きで、特にシャーベット状のアイスがお気に入り。自分で作るまでにもなった。中央部は寒いので、最近は食べていない。夏になったら、クリスティーネと食べたいと思っている。

「クリスティーネ様を悪く言わないでくださいませ、お兄様。わたくしの、初めてのお友達なのです」


ジェラルド・ノルシュットル

・ノルシュットルの第一領子 二年生

・髪/濃紺

・瞳/漆黒

・領地/ノルシュットル

・属性/火、水

北の領地であるが故、発展が遅い領地。エミリエール・ヒサミトラール(一部)と同じく、元々は小国、レスティニア王国の領土だった土地。祖父母世代はレスティニア人が少しいる。元々は他国の土地だったので、皇族はあまりノルシュットルとエミリエールを重要視していないのが、発展が遅い理由でもある。(ヒサミトラールは元々レッフィルシュット皇国の中でも、結構歴史の長い領地で、当時はただ領地が拡大しただけだったので、例外)

皇族が侮るので、周りの領主一族からも侮られている。クリスティーネが招待を受けたのには意外だったらしい。

ノルシュットルの領主である父親から、何かを聞かれているのだとか。

「……ごめんなぁ、クリスティーネ。君に勝てる気はしないが……せいぜい、自分のプライドのために、足止めさせてもらおう」


ツォルアン・アードリスディッテ

・アードリスディッテの第二領女 一年生

・領地/アードリスディッテ

姉が一人、妹が一人いる。かなり優秀で、入学前から噂が広がっていた人物1。(人物2はクリスティーネ)


リア・ウェートス

・ウェートスの第二領女 一年生

・領地/ウェートス

現領主である年の離れた兄と、姉がいる。ウェートスは武を尊ぶ領地なので、リアもときどき訓練をしているので、強い。美人。


レイ・ミーティリジア

・ミーティリジアの第一領子 一年生

・領地/ミーティリジア

父――ヴィオン・ロード・ミーティリジアの妹であるミカエルの母、ルネーメヌ。なので、ミカエルとは従兄同士。リュードゥライナと同い年の弟が一人いる。


ヴァレンス・ノルシュットル

・ノルシュットルの第二領子 一年生

・領地/ノルシュットル

ジェラルドの弟。兄と容姿は似ているが、性格はあまり似ていない。


サカリアス・サンディトルズ

・サンディトルズの第五領子 一年生

・領地/サンディトルズ

末っ子。兄姉たちが面倒臭い性格をしているので、悲観的な考え方をしている。


ティルツィア・ダウィン、

・学院長、一年生の全科目の担当

・領地/アードリスディッテ→中央部

・髪/鬱金色

・瞳/浅葱色

五年前から学院長として貴族学院の教師になっている。基本、面倒くさいことが嫌いで、興味があることは少ない。だが、魔法には興味が大きい。アードリスディッテの領主一族とは親戚で、上級貴族。

なんでも教えられる。


アウレリア・ヴァルツァー

・三、四、五年生の音楽、三年生の介添え(音楽科、裁縫科)の担当

・領地/中央部

五年前から貴族学院の教師になっている。ティルツィアとは同級生。上級貴族。


シュデット・ヴォ―ラー

・二、三、四の歴史、七年生の文官の担当

・領地/サンディトルズ→中央部

三年前から貴族学院の教師になっている。中級貴族。

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