切り取られた私
桔梗透
第1話 浄化
静かな夜
私は湯船に浸かっている
蛇口から落ちる水滴
動きに沿うように揺れる水面
浴室を包む電球色の光
たったこれだけでいい
何もしなくていい
考えることもない
ただ時間だけが過ぎていく
それがなんだか心地いい
体を縛る気だるさも、頭を抑える重圧も
湯気の向こうに消えていく
そして、今日も満足感だけが体に残った
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます