スプリング剛性

AI による概要

ドリフトに適したスプリング剛性の設定には、「バネレート」と「固有振動数」の2つの指標があり、一般的に硬めの設定が好まれます。リアに比べフロントのスプリング剛性を低くする（バネレートを下げる）ことで、荷重移動時にフロントが沈み込みやすくなり、ドリフトがコントロールしやすくなります。

バネレート（スプリング剛性）とは

・バネレートは、スプリングを1mm縮めるのに必要な力をkgf/mm（キログラムフォース・パーミリメートル）という単位で表します。

・数値が大きいほどスプリングが硬く（剛性が高い）、小さいほど柔らかく（剛性が低い）なります。

ドリフトにおけるスプリング剛性の設定のポイント

硬めの設定が基本：

ドリフトでは、スプリングが硬い方が車体の動きが素早く、正確にコントロールできるため、硬めの設定が好まれます。

フロントとリアのバランス：

フロントのスプリング剛性をやや柔らかめに設定し、リアを硬めに設定することで、コーナリング中にフロントが沈み込み、リアタイヤがスライドしやすくなり、コントロール性が向上します。

固有振動数を考慮：

スプリングの固有振動数も重要な要素で、高いほど硬い足となり、低いほど柔らかい足となります。ドリフトにおいては、固有振動数が高めの設定が適している傾向があります。

スプリング剛性設定の参考例

・市販車での固有振動数は0.8〜1.5Hz、レーシングカーでは3〜5Hzが一般的とされており、ドリフトにおいてはこれよりも高い値を目指すことが一般的です。

調整のポイント

・いきなり大幅な調整を行うのではなく、1段ずつ（またはスプリングのレートを5〜10kgf/mm程度ずつ）変えてテスト走行を繰り返し、最適なポジションを見つけることが重要です。

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