2首目をピックアップしてみます。『 ベッドの上 ト音記号の 形になって 愛し合ったら びっくりカップル 』奇想天外な発想に、舌を巻きました。性愛の場面をこんなに楽しくユーモラスに描けるのは、作者の天性の才能なのでしょう。特にト音記号というのが天才的な着想で、時にはヘ音記号にもなったりするのかなと、読者の想像をかき立てることでしょう。5首目の短歌では、「みたい」「居ない」「淋しい」と韻を踏んでいて、詩的なテクニックも抜群なのです。是非、ご覧くださいませ。