付喪神は見守っていた
梟の剣士
第1話 序章
つくも‐がみ【付喪神】
100年を経過した器物に宿り、化けたり人に害をなしたりするとされる精霊。
――【コトバンク】より。
また、【付喪神】は【九十九神】ともいう。
カタカタ キャラキャラ クスクス アハハ
パタパタ ヒソヒソ ドタバタ フフフ
きっと、皆様方にゃあそんな音が聞こえたことがあるんじゃぁ御座いませんか。
ええ、ええ、夜中なんか特にあるでしょう。
ん?そちらのお若い嬢ちゃんは聞いたことなんかない?
本当ですかい?よーっく思い出してごらんなさい。
盆で田舎に連れてかれたときなんかは、聞こえてきたことが無いですかい?
そうでしょう、そうでしょう。聞こえてきたでしょう!
それはね、一体どっから聞こえてきたんだと思います?
......ひひっ。そりゃあね、付喪神っつう神さん達が夜な夜な集まって話しているから聞こえてくるんですよ。
信じられない?お若い方はそうでしょうねぇ。身近じゃないから。
でもねぇ、
古くから、大事にされてきた物には付喪神が宿るとされていた。
これは、ずっとずっと大昔からの受け繋がれてきたのでございます。
そう考えりゃ、ちっとは信じられるんじゃないですかい?
まあ、信じるかどうかは皆様方次第ってね。
さてはてこれは、可愛らしい人の子によって乱れる二柱の付喪神の演目。
とくとご覧くださいな。
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