お金の力で強くなる!?ウロウロ異世界を行き来してたら強くなっちゃった!?

味噌おでん

第一章 チュートリアル

第1話

「だぁ〜〜疲れた…」


夜勤のコンビニバイトは眠くてたまらん。

眠気を耐えるのも楽じゃない。


今は朝の5時、バイトが夜勤なせいで寝たい時に寝れなかったりして不眠に悩まされるのだが

夜のバイトは割りがいいから辞められない。


「明日は休みだし帰ったらすぐ寝るか」


薄らと明るんできた道を歩く。

軽い荷物でも疲れた体には鉛の様に重く感じる。


(この先どうなるかなぁ〜)


俺の名前は神崎賢治21歳フリーター。


高校卒業後は大学受験に失敗して一時的に引きこもりになったがなんとか立ち直ってフリーターになって生計を立てて暮らしている。


いつまでもこの暮らしを続ける訳にはいかないが、ズルズルと時間を浪費するばかりだ。


「ハァ〜……お金が降ってこないかな〜」


希望のない希望ばかり思い浮かべて気を紛らわせる。だがこんなことを考えられている内はまだ心に余裕が残っている証拠だ。


(いや、絶対この生活を抜け出してサッサと貧乏生活からおさらばだ!)


家はバイト先から歩いて10分程の場所にあるボロいアパートに住んでいる。


外壁の塗装は剥がれ落ちていたり、登る階段の軋む音が毎回聞こえたりと不安を感じるがその分家賃は安いので助かっている。


ガチャ


まだ普通の人は寝ている時間のため静かにドアを開けて中に入る。


お腹は空いていたが眠くてしょうがないのですぐに布団に入って寝る。


………


「ぅぅ…朝か、いやもう午後だから昼か」


グゥゥ〜


「なんか食べるか」


ピコン


「ん?」


目の前に突如透明な板が現れる。


『金貨900枚を獲得しました』


「なんだこれ俺寝ぼけてるのかな」


起きて早々のことで頭が回らないのでそのままスルーして空きっ腹を満たしに冷蔵庫を漁る。


丁度冷凍パスタがあったので電子レンジで温めてお腹を満たす。


それからあの画面のことは頭から抜けていた。


昨日入りそびれた風呂に入ってからもう一度眠りに着こうかと思ったが不健康すぎると思い直して面倒だが着替えをして外に出ることにした。


「うわ、まぶし!」


太陽の光が眩しくて目の前にフラッシュをたかれたようになった。

今の季節は夏だから気温も高くて参ってしまいそうだ。


「ちょっとでも外に出ないと鬱になるかもだからな、疲れたら直ぐに帰ってこよ」

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